東京2020パラリンピックについて
パラリンピックは、障害のあるトップアスリートが創意工夫を凝らし、限界に挑む世界最高峰の大会です。
また、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる場でもあり、共生社会を目指すためのヒントが詰まっています。
県民の皆様には、世界トップレベルのアスリートの戦いを楽しむとともに、共生社会を考えるきっかけになることを願っています
大会は、8月24日から9月5日までの13日間、埼玉県をはじめ1都3県で22競技、539種目が行われます。
埼玉県内では、射撃競技が8月30日から9月5日まで、オリンピックと同じ陸上自衛隊朝霞訓練場で開催されます。
パラリンピックの観客の取り扱いは、8月8日のオリンピック閉会後に決定されます。
現在開催中の東京2020オリンピックは、埼玉県ゆかりの選手も含め、日本選手が大いに活躍しています。この感動と興奮を、ぜひパラリンピックにつなげていきたいと思います。
そこでまず、オリンピックでの埼玉県ゆかりの選手の活躍をご紹介します。
埼玉県ゆかりの選手は、一昨日までに69名が出場し、そのうち6名がメダルを獲得するなど、目覚ましい活躍を見せています。
特に、ソフトボールで我妻悠香選手と森さやか選手、柔道女子では70キロ級で新井千鶴選手、78キロ級で濱田尚里選手が、フェンシング男子エペ団体で山田優選手が金メダルを獲得しました。
新井選手と濱田選手は混合団体で銀メダルも獲得したほか、ウエイトリフティング女子59キロ級で安藤美希子選手が銅メダルを獲得しました。
さらに、活躍は日本人選手にとどまらず、埼玉県内で事前キャンプを行った外国人選手のメダル獲得が続いています。
所沢市で事前キャンプを行ったイタリア陸上チームからは、男子100メートルのラモントマルチェル・ヤコブス選手と男子走り高跳びのジャンマルコ・タンベリ選手が金メダルを獲得しました。
また、三郷市で事前キャンプを行ったギリシャ陸上チームからも、男子走り幅跳びでミルティアディス・テントグル選手が金メダルを獲得しました。
こうした埼玉県ゆかりの選手や埼玉県内で事前キャンプを行った外国人選手の活躍は、このコロナ禍において大変明るい話題であり、県民にとって大きなエールとなり、埼玉県全体を力強く勇気づけてくれるものです。
選手の活躍を受けて県内の盛り上がりも高まっていて、さらなる活躍を期待して、様々な形で選手を応援していただいています。
1つ目の県民の皆さんによる応援では、オリンピック・パラリンピック課の公式ツイッターに選手への応援メッセージの投稿を呼びかけたところ、2,000件を超えるメッセージやリツイートをいただいています。
2つ目は都市ボランティアによる応援ですが、埼玉県内の競技会場周辺で、バスに乗車した選手に向けて、沿道から横断幕や小旗で応援し、お出迎えしていただいています。
出迎えの様子はスロベニアのバスケットボールチームの公式Twitterで発信されるなど、選手にも好評を得ています。
また、選手の応援や、ご自身の大会に向けた想いといった、大会を盛り上げるメッセージを書いたボードを手にした写真を撮っていただいています。
写真は埼玉県が取りまとめ、会場周辺の駅、市役所のデジタルサイネージで放映しているほか、ホームページ等に掲載しています。
3つ目は、パラリンピック聖火ランナーを特集したWebサイトの公開です。
埼玉県が選出した57名の聖火ランナーを取材し、意気込みや日頃の取り組みなどランナーの素顔に迫り、大会に向けた期待が高まる内容になっています。
埼玉県ゆかりの選手の活躍は、県民に夢と希望を与えるとともに障害者への理解を進めます。
東京2020パラリンピックにおける埼玉県ゆかりの選手は39名となり、2016年のリオデジャネイロ大会の13名から大幅に増えて活躍が期待されます。
そのうち、車いすバスケットボールの小田島理恵選手など24名は、埼玉パラドリームアスリートとして、支援してきた選手です。
また、多くの県民にパラスポーツに触れていただく機会をつくるため、小中学校等で車いすバスケなどパラスポーツの体験会を実施してきました。
障害のある方もない方も一緒に参加できるボッチャ大会を開催し、共生社会の実現に向けて意識の醸成を図っています。
東京2020パラリンピック自体も盛り上げるため、オリンピックと同様、特設Webページにおいて埼玉県ゆかりの選手の詳細なプロフィールを紹介します。
オリンピック・パラリンピック課の公式Twitterでも、競技日程や出場情報をタイムリーに発信していきます。
8月17日から9月5日まで、埼玉150周年記念グッズや県産品が当たるキャンペーンも実施しますので、ぜひ応募してください。
今大会には39名の埼玉県ゆかりの選手が出場します。このうち、ゴールボールの金子和也選手には、5月に開催した埼玉県推進委員会総会に際し、ビデオメッセージをいただき、大会に向けた意気込みを語っていただきました。現在、埼玉県特設ホームページにも掲載していますので、ぜひご覧ください。
陸上の古屋杏樹選手は、知的障害クラス1,500メートルのアジア記録保持者で、昨年度制作した小中学校向けの教育動画にもご出演いただきました。
バドミントンは今大会で初めて正式種目になりました。長島理選手は、2019年の世界選手権ではダブルスで銅メダルを獲得したほか、昨年の日本選手権ではシングルスで銀メダルを獲得しています。
車いすラグビーの倉橋香衣選手は、2018年の世界選手権で、代表唯一の女性選手として金メダルを獲得しています。
ボッチャの高橋和樹選手は、前回のリオデジャネイロ大会にも出場され、アジア・オセアニア選手権ではペアで銀メダルを獲得されています。
陸上競技100メートルで出場する村岡桃佳選手は、平昌の冬季大会で、スキーで5つのメダルを獲得したことは記憶に新しいところです。初の夏季大会となる今回も活躍を期待しています。
県民の皆様には、パラリンピックでしか観られない競技、世界最高レベルの熱い闘いを、テレビ等で観戦していただき、選手にエールを送っていただきたいと思います。