県民・事業者の皆様へお願い | 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

県民・事業者の皆様へお願い

 

土曜日の専門家会議の段階では、感染者は微増だったものの、このままいくとゴールデンウイーク前後でステージⅢ相当に、つまり、まん延防止等重点措置に移行することが考えられ、さらに、不確定要素として変異株が存在するという状況でした。そこで、これをどう考えるか伺わせていただきました。 

その結果を受けて、我々の中でも検討させていただき、昨日改めて、まん延防止等重点措置を検討する段階にきているのではないか、ということを諮問させていただきました。 

結論としては、すでに検討する段階にきており、埼玉県としてしっかり検討し、必要な場合には、まん延防止等重点措置の適用を国に要請することについて、先生方から同意をいただきました。 

話の経緯を説明させていただくと、現在、この足元の状況では、確かに重点措置を要請する段階ではないのかもしれません。その一方で、これまでの第1波~3波ではピークを迎えるまでに2カ月程度かかっていましたが、大阪・兵庫を見ると、2週間程度でピークを迎えています。 

80~90代ではなく、40~60代の方の重症率が高くなっています。高齢者では人工呼吸器をつけること自体が問題となる場合もありましたが、40~60代はフルスペックの治療が必要となり、医療機関に対して大きな影響を与えます。 

また、ワクチンの接種が今月末ごろ本格化します。そうなると、医療機関は感染者への対応とワクチンへの対応が必要となります。これらの考えから、重点措置への移行を考える時期に来ているという我々の考えに同意をいただきました。 

そこで、県民・事業者の皆様に新しいお願いをさせていただきたいと思います。 

飲食店での、いわゆる昼カラの利用が、結果として新型感染症の拡大につながっています。特に高齢者が多いということは、重症化や命に係わる状況にカラオケが関与しているという状況が、残念ながら継続しています。 

大きなクラスターには必ずしもなっていませんが、ほぼ毎日のように昼カラの利用者、特に夜営業できない小さな店で数多く集まって昼カラをしているといったパターンが見受けられます。飲食店でのカラオケ設備の利用は自粛をお願いします。 

昨日、専門家会議の先生方からも、それぞれの病院でそういったところから感染した患者が入り、重症化や亡くなられる事例を見てきたとの話がありました。そういった先生方からは、ご家族から高齢者の皆さんに、今はカラオケを控えるよう言ってほしいと話がありました。ぜひお願いしたいと思います。 

今、埼玉県では、全国でも東京に次ぐ2番目の数のPCR検査を行っています。そして、検査の結果、陽性になった方について、再度N501Y変異株の検査を行っています。陽性者に占める変異株検査の割合は、昨日時点で55.2%となっています。なお、行政検査はそのうち10%程度です。 

この55.2%のうち、変異株が陽性となったのは14.5%、つまり陽性者全体の10%以上が変異株N501Yであり、埼玉県でも広がってきている状況にあります。それらを考えると、変異株の懸念があるため、まん延防止等重点措置を検討せざるを得ないと考えています。 

なお、ワクチンについてですが、昨日付けで国から連絡があり、26日の週に分配されるワクチンについて、1市町村1箱ずつとなりました。その後、国から全国に4,000箱が配られますが、そのうち埼玉県については219箱が来ることとなり、63+219で282箱が分配されることが決まりました。その分配については、各市町村の要望に従って配らせていただきます。