外交防衛委員会:IS、防衛駐在官、そして中印紛争 | 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

外交防衛委員会:IS、防衛駐在官、そして中印紛争

3月24日に開催された外交防衛委員会においては、ISによる邦人殺害事件、中印紛争に関する外相発言、クリミア紛争及び自衛隊病院に関し、質問をさせていただきました。

ISによる邦人殺害事件については、あまりにも無慈悲で言語道断な事件ではありますが、事件の途中は可能な限り政府の対策を支援する立場を貫いてきたこともあり、事件が終わって、我が国政府の対応についても検証するべきとの立場から質問をさせていただきました。
特に、イスラエルにおける総理の記者会見の際にイスラエル国旗がたなびいていたことなど、アラブの世論を刺激するような演出にはならなかったか、悪意をもって待ち構えるテロリストに口実を与えるような不用意な発言とならなかったか、等について質しました。
また、昨年の内に、岸田外相並びに小野寺防衛相(当時)に対し、レバノンに駐在する駐在武官を、中東情勢を俯瞰できるヨルダンに異動させるべきと内々進言し、外務省からレバノンとヨルダンに兼轄とする旨の回答がなされていたのに、実際には実施されていなかったことを明らかにし、残念な偶然ではあるが、これがなされていれば、ヨルダン軍へのパイプが構築されていた可能性が高いと述べて、外相に反省を求めました。

また、中印紛争については、中立を守っている日本の立場を岸田外相の発言が超えてしまったのではないかと言うことについて質し、クリミア紛争については、露の国際公約違反についての見解を質しました。

さらに駐在武官制度について、語学等のハンディキャップがあり,情報収集に難がある場合も散見されるところ、部隊運用にも大きな影響を与えかねない一佐クラスではなく、その手前で武官事務所にスタッフとして派遣して武官を補佐し、そこで業務量が軽減される武官を他の国と兼轄させることでより広域をカバーさせるべきとの提言を行いました。また、自衛隊病院についても、安易な財政軽減措置ではなく、大震災や周辺有事に備えた適切な予算措置を求めました。


議事録はこちら
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/189/0059/18903240059003.pdf