参議院選挙制度改革について | 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

参議院選挙制度改革について

本日の参議院本会議前に開催された党議員総会(本会議の前には必ず開催されます)において、与野党間で協議されてきた参議院の選挙制度改革に関する報告があり、①最高裁が違憲判決とした一票の格差を4増4減により是正すること、②2016年の選挙に向けて抜本的な改革に取り組むこと、を提示した由でした。また報道によれば、自公はこの案に前向きなようです。


本問題には二つの側面があります。一つは一票の格差是正で、今一つは議員定数削減およびそれに伴う参議院の選挙制度のあり方そのものです。現時点では与野党合意およびそれに基づく法案の提出等には至っていませんが、私としては現在の与野党協議の流れに不満であり、議員総会で質問させていただきました。


議員総会で訴えたのは、①参議院における議員定数削減は来年の参議院選挙前に実現すべきもの、②衆議院では野党の抵抗の前に議員定数削減の合意ができなかったが、それを押し切って45議席削減の法案を民主党単独で提出しており、せめて衆議院と同様の対応ができなかったか、③前原政調会長は消費税増税前に定数削減を実現しなければならないとしているが、2016年に向けた改革とは、消費増税前に実施するということか、でした。


これに対し執行部の回答は、①10回にわたる野党との協議で幾度も定数削減を提示したが、10に増えた会派の意見の隔たりが大きく、合意に至らなかった、②議員定数の削減は実現しなければならないが、来年の参議院選挙の実施を考えると、違憲状態を解消しなければならないので、合意できる案を優先させた、とのことでした。


民主党は議員定数の削減を主張しており、2010年の参議院選挙においては、衆議院で80議席削減、参議院で40議席削減を訴えました。議員歳費はすでに削減されていますが、歳費削減よりも財政的に効果があるのは定数削減であります。それ以上に、厳しい財政状況の中で国民の皆様に負担をお願いするのであれば、まずは自ら身を切ることが必要と考えてきました。私が参議院選で常に主張してきた主要な訴えのほとんどに着手する、あるいは実現することができましたが、残されているのがこの定数削減であり、絶対に実現しなければならないと強く信じています。


衆議院と同様に、野党の反対があろうと、単独でも定数削減法案を提出する気概が欲しいところですが、かりに来年の参議院選挙で定数削減が実現せずとも、消費増税前には削減しなければなりません。他の多くの法案と異なり、議員たちが自ら身を切る覚悟を決めれば、実現できることなのです。本会議開始に伴い、議員総会で更なる議論はできませんでしたが、本件については強いこだわりを持って実現に向けて努力していきたいと考えています。