新し物好きの父から、電話一本で、
家をオール電化にしたと聞きました。

事後報告を聞いた私たち兄弟三人は、それぞれに都合をつけ、
それぞれにオール電化にリフォームした家を見に行きました。

オール電化になった家は、水回りがリフォームされており、
キッチンとお風呂が新しくなっていました。

父は自慢げに、屋根に取り付けた太陽光発電の説明を始めたので、
長くなりそうなそれを何となく聞き流し、
新しくなったキッチンを拝見することにしました。

私が覚えているキッチンは、昭和レトロなキッチンで、
レトロな窓と、ガス給湯器とガスレンジのあるキッチンでした。

でも目の前にあるキッチンは、レトロな窓はそのままで、
真っ白のつるつるした大理石もどきの新しいキッチンになっていました。

iPhoneとつながるスマート冷蔵庫や水素水生成器も完備されていて、

正直私の部屋のキッチンよりもはるかに先進的なキッチン がそこにありました。

ガスレンジがあったところIHクッキングヒーターになっており、

そのIHに一番喜んでいたのが、おばあちゃん。

キッチンに一番立つ人間で、火を使わないIHをちょっと不思議がっていましたが、
火が出ないから安心だと喜んでいました。

おばあちゃんもうれしそうにIHの使い方の説明を始めたので、
新しくなったキッチンをあれこれさわりながら、何となくそれを聞いてあげました。

キッチンがIHに変わったので、今まで使っていた鍋やフライパンがほとんど使えなくなり、
使えなくなったレトロな鍋やフライパンたちは、コンテナに無造作に詰められていました。

私たち兄弟三人は、おばあちゃんのために、
IHで使える鍋とフライパンとやかんをそれぞれにプレゼントしました。

おばあちゃんはうれしそうにIHを使って、おいしいお茶を淹れてくれました。