太陽光は発電に使うより、そのまま熱を利用するほうが効率が良いらしい。

太陽熱温水器をつけると夏場は熱湯くらいのお湯が出て、冬場でもそれなりに暖かいお湯が出る。

そんな話を聞き太陽熱温水器がずっと欲しかったが、新品だと何十万円とかで手が出なかった。

知人所有の空き家に使っていない古いのがあって、ダメ元で譲ってもらえないか相談したらあっさりOK。太陽熱温水器の水漏れトラブルの話は聞いたことがあったので、漏水などの問題がなければ1万円でという条件付きでも快諾いただいた。



実際に水を貯めてみて漏水なし、ボールタップの動きもOK、夕方水をためて翌日の昼頃にはかなり暖かいお湯が出たので購入することにした。


大体の温水器は貯水部と、パネル2枚に分かれる。知人に手伝ってもらい解体、運搬。それぞれ20kgずつくらいの重さ。

我が家の横は段々畑になっているので、家より約1.5m高い段に架台を作ることにした。

この温水器は自然落下式なので、水圧を強くするために屋根の上に乗せたいところ。でもトラブルが起きたときの対処、ユニックを呼ぶ費用などを考え諦めた。

単管と廃材で架台を組む。



使った単管は

手前柱 0.5m×3本

奥柱  1.5m×3本

斜め材 2.5m×3本

補強  1.0m×3本(後から追加)

本体を乗せる梁は杉の廃材

90×45×2100mm×4本


左右の水平を見て、斜めの角度は大体30度くらいで設置。

そこからパネルを置いて



もう一枚パネルを置いて、貯水部をとりつけて完成。



各パネルに2つずつある配管と貯水部の接続は、蛇腹と塩ビ管でされていて、取り付けにはコツが必要。言葉では分かりづらいが、固定金具のボルトを抜いて塩ビ管に通しておき、蛇腹を挿して固定金具を動かし、そこからボルトをさして固定したらうまくいった。


さらに、貯水部とパネルは連結金具で固定されているので取り付ける。

パネル下部にドレンボルトがあり、解体時に抜いていたので漏水テープを巻き直して取り付ける。

ホースをつないで水を入れる。こういうののホースは「水道用ポリエチレン2層管」や「PEパイプ」と呼ばれる丈夫なのが使われている。これも引き取ったので再取り付け。

最後に架台と温水器本体を、針金で固定して設置完了。


水を貯めて漏水が無いか、ボールタップで水が止まるか確認。

ここで水関連には問題ないが、2.5mの斜めの単管パイプがたわんでいるのを発見。

2mの単管パイプ1本で200kgくらいまでは耐えられるとどこかのホームページで見た。

この温水器は200lの水が入り、本体は60kgくらい。斜め材1本あたりには100kgもかからないのに結構たわんでいた。

強度としては必要ないかもしれないが、なんとなく気持ち悪いので念のため補強を入れることにした。

水を全部抜いてたわみが無くなってから取り付ける。



これにて架台は完成とする。


水を貯めたりする操作を家の中でできるよう、配管はこのようにした。



右下の蛇口は冷水用、左下は温水用。左上のバルブは温水器への冷水供給用。


ところどころ手伝ってもらったが、丸3日くらいの作業でそれなりに出来上がった。

仕組みが分かればメンテナンスも自分でできるはず。大切に使って長持ちさせよう。