らーめん千太 | 大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

らーめん千太

「寒い・・・・・」
外へ出たときに思わず、そう呟いてしまったのは、急に冷え込んだ外気温のせいだけじゃないかも知れない。

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

クリスマスに浮かれる華やかな街の空気が、なぜか自分の心を上滑りしている。

「それにしても寒いなぁ・・・・」
信号待ちで、再び独り口に出して呟いたのを、隣の人は気が付いたかも知れない。


大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

子供の頃は寒さなんか平気だった。

辛いのは寒さより短くなった一日の時間の方だったように思う。

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

~~~~~~

『ただいま!!』
台所の母にそう告げると、返事も聞こえないうちに
『行ってきます!!』

鞄を下ろすのさえもどかしかった。

『ちょっと、どこに行くのか行き先ぐらい言って行きなさい』
『ナオキと馬場公園でスキーをするんだ!』
靴を履きながらの返答。

『暖かくしてから行きなさいよ・・・』

そんな母の言葉を背中に背負って玄関先のスキーを担いで走り出す。

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

物置からソリを出し、積み込んだスキー道具一式。

積んだ荷物を振り落としそうになりながら走り出すと、スピッツ犬を飼っているSさん家の角を曲がったとろこでナオキとちょうど出会うことができた。

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

30分ほど歩かなくてはならない公園までの道のり。

昨日見たテレビに登場していたヒーローの話・・・・。
今日の休み時間にヒロシが自慢していたペンケースの話・・・。
来週のスキー遠足のおやつの話・・・・。

どれもこれも他愛も無い小学生らしい話だが、当時の自分にとっては、それさえも極上の時間だった。

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

クタクタになるまでスキーを滑り、雪と戯れる。
辺りが薄暗くなってくると、極上の時間はそろそろ終わだ・・・。

『したっけ、また明日・・・・』
『また明日・・・』

さっきはすぐに感じたスピッツ犬のいる角から自分の家までが遠く感じられる。
(早く明日にならないかなぁ・・・)


家からはカレーの美味しそうな香りが漂っていた。

~~~~~~

大盛上等!ダイエット挫折日記 in 札幌

子供の頃のそんな何気ない日常を鮮明に思い出したのは何故だろう?
会社を出たときには寒さに震えていたのが、帰り道はポカポカになっていた。

千太さんのみそラーメンが熱々だったからでは無いと思う。
暖かな雰囲気と、ほっとさせる味わいの味噌のスープに女将さんの笑顔・・・。

なんだか体も心も暖めてくれる・・・
そんな一杯の味噌ラーメン。

年の瀬の寂しい心に染みるほど、今日は特別に美味しく感じました。


みそらーめんの味の感想は過去のブログをご覧くださいm(_ _)m
→こちら


「今日の一言」
  寒さより
    日の短さが
       寂しくて

応援ポチお願いしますm(__ _)m
ブログランキング← ブログランキングへ
モバ☆プロRanking← モバ☆プロRankingへ