令和3年2月1日夜


携帯が鳴った


義兄からだ


大好きなドラマ『朝顔』がもう少しで終わりそうなのに…タイミング悪いな…なんて思いながら


私「はい」


義兄「あいつ自殺した!!」


「は?」


私のあまりの声に家族の動きが止まる。


私「え?なに?」


義兄「車ん中で首吊った」


私「え?え?……今は…え?…びょ…いん?」


義兄「車の中だよ もう固まってるし」


私「かた…」


救急車でも病院でもなく…もう手遅れなんだと知った


心臓がバクバクし手が震えた


正直、この時の会話はあまり覚えていなくて…ただ固まってると言われ、死んだ⁉︎そのことが信じられなくて、ただただ体中が心臓になったみたいにバクバクが治まらなかった



私「とにかくそっち行く」


電話を切ると家族が私を見てる


「姉ちゃんが死んだって言うんだけど」


「えー⁉︎」

聞いた事を伝えると主人が「とにかく行こう」


着の身着のまま私達家族は家を飛び出した。