プロ野球も開幕してから10試合を超え、いよいよこれから…という時期に入ってきた。
そこでちょっと一服、プロ野球に関する名言集を書いてみようと思う。
『五月(さつき)の鯉の吹き流し』
これは、鯉のぼりは大きく口をあけているが、腹の中は空洞のため心がさっぱりしているとか、あるいは口先だけで中身が何もない、という意味の有名なことわざである。
※因みに、吹き流しとは、本来は風速や風向を知るためのものだが、鯉のぼりの場合は、一番上に取り付けられた五色の筒を指すことが多い。
しかし、1970年代の後半(だと思う)、あるスポーツ紙の大見出しに使われた頃から、当時のプロ野球ファンは全く違う意味でこの名言を知った。
それは、当時の広島カープが(今でもそうだが)、開幕から五月の鯉のぼりの季節までは常に首位戦線を賑わす好調さをみせるのに、鯉のぼりが降ろされると途端に勝てなくなり、シーズン終盤にはお決まりのBクラスに陥落する、という現象を先のことわざに捩(もじ)ったのである。
そういえば、広島は今日現在(4月29日)2位の位置にいるが、果たして今年はどうなのか?ちょっと、興味深い。
鯉のぼり ※一番上の幟が吹き流し

『ボールが止まって見える』
この名言は、1950年、当時巨人軍の4番打者だった川上哲治が練習中に、あまりの好調さに、「今、ボールが止まって見えた」と言ったのが最初とされる(異説あり)。
川上哲治は、日本プロ野球史上初の2000本安打を達成した大打者である。だから、人々は彼のこの名言を納得した。
ところが、オリックス時代のイチローに、「川上さんは、絶好調時には、ボールが止まって見えたそうですが、イチローさんもそうですか?」と質問したスポーツ記者がいた。
このとき、イチローはこう、答えたそうだ。
「そんなもの、止まって見えるわけないじゃないですか。ボールはもの凄いスピードで動いていますよ」
全く、イチローらしい答えである。
現役時代の川上哲治
