渡辺満久教授の講演会が開かれました
函館・大間周辺の「活断層」について
~ 変動地形学からみた津軽海峡圏 ~ 東洋大学 渡辺満久教授
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09年2月8日、日曜日の午前にもにもかかわらず、多くの函館市民が集まり、渡辺教授の講演に熱心に聞き入っていました。大間原発に対する函館市民の関心の表れを如実に感じた次第です。
講演は、渡辺教授が「変動地形学からみた津軽海峡圏」として、約12万年前に形成された海岸段丘面の高さが、大間崎の60mなのに対し、佐井では20mしかない。これは過去に地震に伴い隆起したものとし、そのため下北半島沖に未知の活断層が存在すると指摘していました。
また、渡辺教授は09年2月の雑誌「科学」で、「高度な専門性」(大間原発)――役に立たない審査 と題し、
大間周辺において、考慮すべき活断層はないとして、新たな原発の設置が許可された。しかし、この地域の海成段丘の高度には、断層運動に起因すると考えられる異常が存在する。大間原発の設置審査は、「活断層等に関する安全審査の手引き」が適用されるべき最初の審査であった。「手引き」作成の目的は、活断層が見逃されて基準地震動が過小評価されないようにすることであるが、残念ながら、その理念は生かされなかった。
「断層運動が原因であることが否定できない場合に耐震設計上考慮する活断層として適切に想定すること」と明記されているが、変動地形自体が認定されなかったのである。
中田高教授(広島工業大学)は、審査会における変動地形の高度な専門性が担保されていないことを問題にしたが、原子力安全委員長は、「今でも高度の専門性のある先生方にご審査いただいた」と反論している。
「高度な専門性」とは何であるか問い直す必要がある。(後略)
後日時間があれば、このたびの講演会のダイジェストを会報に掲載したいと思っております。
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