僕が


「戦慄」

を感じてしまったのは

Tくん

という

とってもきれいな顔立ち

ギリシャ彫刻のような

彫りが深く

目鼻立ちがはっきりとした

男の子


Tくんは

僕の記憶するところ

いわゆる

一般的に認知されている

発達障害に含まれる

障害名は

ついていませんでした


と言いますか

そもそも

Tくんは

はっきりと診断を受けたわけでは

ありませんでした



僕が

初めて担任として出会った日

Tくんは

とても静かでした

前年度は2学期の半ばから

不登校になったと聞いていたので

久しぶりの学校だったのですが

六年生として

翌日の入学式の準備の手伝いに

何をしていいかわからず

うろうろとしていたのを

覚えています


僕は

できるだけ彼と

早い段階で信頼関係を

作りたいと思っていたのでしょう

積極的にコミュニケーションを

とっていました

クラスの子どもたちからは

手前味噌ですが

担任発表の時に

歓声が上がるほどの

おもしろい先生として

人気の先生でしたので

クラス替えのあったそれぞれの

不安感もすぐになくなり

楽しい新学期となっていました


Tくんも時々困ったことは

起こしていましたが

僕の中では

想定内のことで

それよりも

毎日登校してくれるTくんのことを

事あるごとに

ほめて

おうちにも連絡をいれ

お母さんとお話をするように

していました。


そんなある日のことです…

何気ない会話をしている時でした

楽しくTくんと談笑していた時…

突然Tくんはキレました…

「そういうお前がきらいなんや!」

大声で叫ぶと

僕を睨みつけました

僕は
正直
何が起こったかわかりませんでした

たった今まで
楽しくおしゃべりを楽しんでいたのです

僕は
豹変したTくんに
優しく諭しました

更にTくんは激昂

「だからそういうとこが嫌いなんやって!」

憎悪剥き出しで

僕の目の前数センチまで詰め寄るTくん

「死ね!」

「くそ教師!」

罵詈雑言を並べ

僕に詰め寄りました…


そのあと

どう収集をつけたかははっきり

覚えていません

ただ

その時なんです

はっきりと

「戦慄」

を覚えたのは。

その言葉を

調べてみると

「恐怖のためからだが震えること」…


震えたかどうかはわかりません

でも確かに

その言葉がぴったりな感覚だったのです


翌日から

彼とどう向き合っていけばいいのか

不安を感じながら

4月は終わり
ゴールデンウィークを迎えました…


しばらく続けます

今日も読んでいただきありがとうございます