出産後の排尿障害に対する鍼灸治療について。膀胱の感覚がない場合、どのように対処法したらいいのか? | 府中 東洋医学専門 おおくにたま鍼灸院

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産後、膀胱の感覚が鈍くなったり、全くなくなっておしっこが出たいのかどうかわからない産婦さんが多いということです。




これは、産道近くに膀胱があるためで、珍しい症状ではないそう。


私の妻も、出産後に膀胱の感覚がなくなり、出産後約まる一日排尿がありませんでした。


特に気にとめることもなかったのですが、膀胱におしっこが溜まり続けると、子宮の戻りが悪くなるということで、私も鍼灸治療で手助けをすることに。


脈診、舌診、腹診、背中や全身のツボの反応を確認すると、やはり「足の太陽膀胱経」という経絡に左右差が出ていることがわかりました。


子宮は構造上右に倒れやすいということなのですが、そのせいかツボの反応も右に偏っていました。


行った鍼灸治療なのですが、「手少陽三焦経」にある「陽池」という手首のしわの真ん中(手の甲側)にあるツボの左側、「足太陽膀胱経」にある「至陰」という足の小指の外側にあるツボの左右にお灸をしました。


陽池は沢田流という流派で使うお灸の代表的なツボで、逆子や子宮の症状などに使われることが多いツボです。


至陰は逆子に一番よく使われるツボなのですが、身体が冷える方に使ったり、婦人科疾患によく用いられるツボです。


至陰にお灸をすると、顕著に左右差があることが判明。


左側は過敏になっていて余計に熱さを感じる状態で、右側は最初ほとんど熱さを感じないくらいだったそう。


左の陽池は熱さを感じるまで、左右の至陰のお灸は左右の熱さが整うまで行い、ライターで火をつける台座型のお灸ではなく、もぐさを米粒の半分くらいの大きさに整え、線香で火をつけるお灸を行いました。


左の陽池にはお灸を三壮。左右の至陰ははじめから左側の熱さがとてもきつく、足がびくっと動くくらいの熱さを感じていたのですが、七壮目で左右の熱さが整ったのでそこで終了。


お灸後、すぐに排尿があり、無事に子宮も収縮してきました。


一日二回、朝晩のお灸をしたのですが、一回目にお灸をした後から膀胱の感覚が回復したみたいで、その後、一日に五回の排尿がありました。


至陰は足の太陽膀胱経という、膀胱を巡っている経絡上にあるツボで、とても反応が出やすく、お灸をするにもしやすい場所だと思います。


産婦さんの子宮の収縮を助けることもできると思いますので、私の経験と一緒に、排尿障害の対処法として書かせていただきました。


お灸をしようと考えているのなら、できる限り専門の方に指示を仰ぐことをお勧めいたします。


妊婦さん、産婦さんは、身体が非常にデリケートで、先端が鋭い鍼のような形のものを近づけるだけで身体が大きく反応します。お灸も、一回のお灸で身体がいつもよりも変化しやすい状態にあると考えてください。


台座型の温灸を行うにも、熱すぎたらすぐに取る。お灸は、ツボの左右差が取れるまで行った方が効果が高いです。


できるだけ同時に点火して、熱くなった方を取る。もう片方は、同じくらいの熱さを感じたら取る。熱くなかったらもう一個追加する方がいいと思います。


お灸以外の処置なのですが、出産2日目に脈が少し渋る感じがあったので、右側の「三陰交」というツボに、古代鍼という刺さない鍼を行いました。軽く当てるだけでツボが反応し、脈の渋りが取れました。


鍼を行った理由は、右側の骨盤の収縮が遅れ気味だったこと、痛みがきつく出ていて眠りづらかったことから行いました。


私はいろいろな反応があっても本来人間の持つ「自然治癒力」を尊重してあげたいので、不要な処置はできる限りしません。痛みがあっても、身体の反応は確認しますが、処置をするまでもない反応なら、鍼もお灸もしません。


目の前で妻が痛がっていても、自分の身体を治すための自然な営みを邪魔しないことが私のやり方です。


何もしない方が早く回復することもあります。無駄な処置がかえって治癒を遅くすることもありますので、辛そうだからといってお灸をバンバンやるというのは避けた方がいいと思います。


効果があるツボが選べれば、迅速に効くものです。


身体が敏感になっている時だからこそ、一回お灸をして効果がなかったのなら、他の手を考えた方がいいです。身体にあるツボは、「このツボはこの症状に効く!」と言い伝えられていても、反応がなかったら効果かはありません。


「反応ってどんな状態のことを言うのですか?」とよく聞かれることなのですが、これは鍼灸師でも修行を積んでいかなくてはわかりにくいことかもしれません…。


とりあえず、左右差がある、片側の反応が鈍い、固い、または柔らかいなどの所見から観察することが大切かもしれません。


思ったことを羅列してしまいましたが…。私の経験が誰かのお役にたつことを願っております。


質問があれば遠慮なくどうぞ。

 


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