※ ネットからお借りしました。

 

ワタシ、胴体から横向きに脚がはえている

モノが超絶的に苦手です。滝汗

昆虫はもちろん、爬虫類・両生類も。

蛇は脚(足)こそありませんが爬虫類です

のでね・・・。

生まれて初めてトカゲに対して
キレイだな

と感じたことが1回だけあります。

それは、いまから15年ほど前のこと。
阿蘇は白水(はくすい)温泉で湯船に浸か

っているときに、あるシーンが目に留まり

ました。

内湯と露天風呂の境目に、きれいな化粧板

が施されているコンクリート製のモニュメ

ントの一種があって、そこには温泉の湯が

上からゆったりと流れ落ちているのです。

そこを懸命に登ろうとしては、水圧に押さ

れて下までずり落ちる、というのを何度も

繰り返している、まこと健気な小動物がい

るのです。

長い尻尾に縦縞模様の胴体、脚は横向きに

生えておりまする。いわゆるトカゲです。
ぬるい湯に濡れて、エメラルドブルーに光

っております。

 

おもわず、トカゲってキレイなんだなぁ。
そう思って見入ってしまいました。

神社さんでこういう小動物に出会うのは神

様からの歓迎のサインだ、なんていうこと

は、まだまだ知らなかった頃です。

まあ、キレイだなと思えたのは遠目で見る

ことができる位置にいたからでして、蝶だ

って、花に留まっているのをよくよく見て

みると、幼虫だった頃の「原形」が残って

いるわけです・・・。滝汗

神社さんに行くと、手水場(ちょうずば)

でアオスジアゲハが飛んでいるのに出会う

ことも少なくありません。

スピ系のサイトとかYouTubeとかを見て、
これも神様からの歓迎のサインらしいとい

うことを知ったのだって、たった4年ほど

のことです。

さて、今回はちょっとユニークな生徒さん

を紹介します。

ワタシのブログでの「スター的生徒さん」

といえば、韋駄天君なのですが、今回紹介

する生徒さんは彼とはかなり異なったタイ

プです。けれども、しっかりと尖っており

まする。チョキ真顔

学校では文化系クラブに所属し、学校以外

で武道をたしなんでいます。

ワタシの塾とご縁を結んで下さったのは彼

が小学5年生のとき。

5年生の男の子さんにしては腕がしっかり

しているので、何かスポーツをしているの

だろうと思っていたら、武道の一種だと聞

いて、納得しておりました。

が、彼に伺うと、武道に接するのは週2回

ということで、それに一心に取り組んでい

るというわけではないとのこと。

実は彼にはもうひとつ、というのか、
こち

らには、いわゆるガチで取り組んでおりま

た。


それが明らかになったのは小学6年生の後

半時期。

爬虫類とクモが好き。好きこそ物の上手な

れではありませぬが、これが、めっぽう詳

しい。

毒を持たず大人しいものかどうかそのヘビ

を見てすぐに見分けがつくそうで、自分の

腕や肩に這わせても平気。ゲッソリ

都会生まれの都会育ちだけれど、周囲を自

然に囲まれた農村部で育ったような一面を

もっています。

ああ、なるほど。韋駄天君のような腕白な

ところもなく、比較的大人しいタイプだけ

れど、5年生のときからどこか逞しい雰囲

気があったのは、そういうことだったのか

と合点がいきました。

で、もうひとつ、愛してやまないものがあ

るのです。ヘビもなのですが、こちらは更

に特別なのです。

最近ワタシが目覚めた「近鉄への愛」「南

大阪線への愛」とはレベルも年季も全く違

いまする。

その「愛」の対象は、ハエトリグモ。

その知識たるや、このまま専門の道へ進め

そうなくらい。

図鑑やネットで見るだけでは飽き足らず、

自力で探して歩き、草むらをかき分け、と

きにはちょっとした崖とか急斜面を登って

は探す。

 

ちょっとした大きな木があると、傘を広げ

て逆さまにしては生い茂った草の上に置い

て棒などでその木の枝をガサガサと振るわ

せる。

すると枝にいる虫たちがその逆さにした傘

の中に落ちてくる落ちてくる・・・。ゲッソリ

その中にハエトリグモの一種がいることも
多々あるそうで・・・。びっくり

先日なんて、お父様が運転なさるクルマに

乗って、ある場所に行ったそうです。

本人にどこへ行ったのかを聞いてみたけれ

ど、奈良方面ということだけで地図の感

はほとんどなし。


そこで、どんな道を通ったのか聞いてみる

と・・・。


離合困難で急峻な坂道。地面がアスファル

トでなくて、コンクリート製でタイヤの滑

を防ぐための円形の浅い溝が施されてい

る。

 

もう、これだけで分かりまする。

 

それ、悪名高い暗峠(くらがりとうげ)

ん? 確実に、そこしかないやん?グラサン


ということでYouTube動画「やたてつの

秘密基地・暗峠」のURLを彼のLINEに送

り帰宅後にみてもらうと、

「あ、ここです! お父さんが、この坂の

傾斜、めっちゃヤバいって言ってました」

という返答をいただきました。


こんな感じで、お父様と一緒にクルマで出

かけたり、近くの公園は勿論、大阪近郊の

公園にも行って、草むらを見つけててはガ

サゴソと分け入り、例によって雨傘を広げ

てひっくり返し・・・。

「あのさ、それやってるとき、誰かに見ら

れたことないの?」

「ありますよ。遠くから、ちょっと変な目

(奇異な目)で見られました。」アセアセ

あ、やっぱり。滝汗

これをしているのが大人だったら、下手し

たら「通報モノ」ですよ。ゲッソリ
 

年端もいかない少年がひとりでしているの

で、「変な子がいるな」で済まされている

のかしら?滝汗

それで、先日のことです。

胴体から横向きに脚がはえているモノが超

絶的に苦手だと日頃から言っているワタシ

なので、気持ち悪がられるか嫌がられると

思ったのでしょうか、

ちょっとはにかみながらというのか、ちょ

っとためらいながら、ディパックの中から

1冊のファイルを取り出したのです。

40枚くらいのプリントを入れることができ

るクリアファイルで、ハエトリグモのレポ

ートでした。

そこには、写真とともに説明文やそのとき

感じたことなどを、ほんとうに丁寧に書か

れた文章が添えられていました。

こういうのを見せられると、ワタシの好き

嫌いなんてどうでも良くなり、論理的アン

テナが立ち上がりまする。

学問という視点から見るのに
じゅうぶん耐

えられるどころか、レポートの域を脱して

究書類の入り口に位置するような素晴ら

しい内容なのです。

更に驚かされたのは、
枚挙にいとまがない

くらいの写真は、全部彼が撮影したものだ

ったことです。

ハエトリグモってめちゃくちゃ小さいし、
彼が撮りたいアングルを理解してくれるは

ずもなく、一瞬のチャンスを見事に捉えた

ものは、それを見る者に思わず「キレイだ

な」と言わせてしまうほどの写真群。

ファイルの構成も、ただ気まぐれに集めた

ものをランダムに並べてあるのではなくて
流れがちゃんとあるのです。

「これ、夏休みの自由研究のコンクールと

かがあれば、学校の先生と相談して応募し

てみたら?」

彼いわく、

「PCで編集するだけだから簡単にできます

よ。」

いやいや、そうではなくて、材料さえ集め

ばPC上での編集は、ちょっとした心得の

ある子であれば、イマドキの子なら、確か

に「簡単に」できてしまうけれど、

この資料を集めるのに、どれだけの時間と

労力と、なににもまして、計り知れぬほど

に心血を注いだはずのあなたのその根気と

情熱は、なにものにも代え難いのです。

 

それにしても、「好きで楽しい」という、

だそれだけで、ここまでできてしまうと

う、この生徒さんの中にある無限の可

性は、本当にまぶしい。


その後、YouTubeでハエトリグモの動画

をちょこちょこと見るようになりました。

胴体から横向きに脚がはえているモノが超

絶的に苦手なのは変わらないけれど、ハエ

トリグモの動きには、ちょっと愛くるしさ

を感じているワタシです。

 

 

 

 

 

 

 

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