期末試験も終わり、
たまたま体調不良による欠席者もいて、
午後９時を過ぎたあたりからは
韋駄天君とワタシとの
２人きりになりました。
９時30分以降は
韋駄天君だけ残っているという
シチュエーションは、
間々あるのですけれど、
そのときはお勉強について
侃々諤々（かんかんがくがく）
で、
彼いわく、
「今日はベンキョーとちがって
調教ですね。」
「だって、調教に近いことしなきゃ
理解してくれないじゃん？」
というわけなのですが、
そもそもワタシが
ダンベルごっこを始めたのは、
韋駄天君に感化されたからなのです。
そのおかげで
糖尿病予備軍になりかけていたような
危ない状況から抜け出せたので、
そういう意味では
「命の恩人」なのです。
お勉強はお世辞にも、
まだストイックな
境地にはいないけれど、
スポーツとか
身体を鍛えることに対しては
ホンマにストイックな子です。
だからムキムキなんですけれどね。
このストイックさには尊敬します。
冷やかしでも何でもなくて
まじめな話。
引退も近づいてきていて、
高校でもずっと
今のスポーツを続けていき、
アスリートになりたいという想いが
ここに来て急に強くなり始めたのは
いいけれど、
「韋駄天」という渾名の通り、
ちょいとヤタケタなところが
玉に瑕（きず）。
最近、塾舎に入るなり
「お腹が痛い」で、
引き続き「トイレ借ります！
」
という状態が続いておりまする。
「ナンか落ちてるモン
ひろて（拾って）食べたんか？」
なんていうせりふがワタシの口から
飛び出す始末です。
試験も終わり、
まあエエやんみたいな空気が
お互いに流れていたのもあり･･･、
「最近、食トレしてるんっすよ。」
という彼の発言をきっかけに、
「その脈絡のなさというのか
思いつきだけで突っ走るのん、
おベンキョーでこっちの説明を
ちょいと聞いて突っ走った挙げ句、
問題に撃沈させられているのと
ナンとなく似てへんか？」
となり、
「腹も身のうちいうてな、
無茶したらアカンで。
食トレもやけど、
マシーンつこて（使って）
筋肉トレーニングをするのも、
高校へ行ったら、
ナンボでもできるで。
焦りなさんな。」
というのを経て、
「ホンマや。ベンキョーと一緒ですね。」
と言う韋駄天君を
「こういうところで
アタマの善し悪しが出るねんな。
ボクがアンタに
おベンキョー教えてるのは、
単に、数学とか国語とかの
テストの点数を上げるためだけと
ちゃうねんで。
今回みたいに何か新しいことを
始めるときに
賢う（賢く）立ち回らなアカンのやけど
行き当たりばったりはあきまへんな。
ここは知恵をはたらかさにゃ。
そういう知恵の回し方も
アンタに伝えとるつもりなんやで。」
というところに軟着陸させて
一段落目は無事に終了。
角界に入った新人に、
泣こうがわめこうが
吐き出そうが
息を詰まらせそうになろうが、
バカスカ食べさせるという、
およそ常軌を逸しているというのか、
常人からすれば
狂気の沙汰なのですけれど、
そういうえばサッカーとか野球の
クラブチームでもやってますな。
スポーツ界の事情には
とんと疎いワタシからすれば
「アホの極み、バカの極み」
としか映らないのですけれど、
いろいろと話を聞いているうちに、
わずかだけれど、さもありなんと
思えるようにはなってきています。
「う～ん、想いは
分かるつもりなんやけどねぇ、
せっかく食べたモンを
１時間もせん（しない）うちに
ここでウ◯チでぶちまけて、
体内に蓄積されてる栄養分まで
下水に流してりゃ、
意味ないというんか、
余計にアカンのとちゃう？
そういうのにも
ちゃんとした方法があるのと
ちゃうのん？」
一途を通り越えて暴走気味になる。
こういうところも韋駄天。
何年も前に見た、
「ひらパー（ひらかたパーク）」の
サングラスを掛けた岡田准一さん扮する
園長さんの車内広告で、
「園長 愛しすぎて暴走」
というキャッチコピーに
思わず笑ってしまったのを
思い出しました。
※ ネットからお借りしました。
探したらありました（笑）
「食トレ」というからには、
「大食い対決」とか
無謀な大食いとは違うはずですから、
そういう行為の向こう側にある
大切なこととつながっているはず
･･･ですよね？ 多分･･･。
「そういう発想
できひん（できない）のんって、
おベンキョーとつながってない？
想い一筋もエエけどな、
あとさき考えなはれ。」
という
第二段落の前振りから始まって、
「先生、オレ、ダンベル
買ってもらおうと思って」とな？
「先生、ダンベル持ってはるし、
ダンベル・トレーニングも
してはるから、
色々聞いてきたらって、
オカンに言われたんっすよ。」
彼に触発されて
ダンベルごっこを始めたのが
３年ほど前です。
そのときは、
「ええ～？ そうなんっすか～？」
と言いながら、目が笑ってたよね？
「エエ年こいたオッサンが、
イマサラ ナニヲ スルネン？」
という、心の声が、思わず目の奥から
漏れてなかったっけ？
ホンマにね。
という苦言（イヤミ）を吐き出しつつ、
彼の相談を受けるワタシでした。
で、amazon 先生に探してもらって
ワタシが購入したのを検索し、
それをコピペして
韋駄天君のLineメッセージに送る。
「ただね、５kgのと10kgのと
どっちも可変式なんやけど、
バーの太さが違うねん。
写真やったら分からへんから、
結局、どっちも買う羽目になったんで
３万円近い出費になったから、
気ィつけなアカンで。」
とかナンとか言っているうちに、
結局、実物を持って来さされることに
なってしまいました。
５kgと７kgdを１個ずつとはいえ、
12kgのダンベルに
自転車のカゴの中で
ゴロゴロされた日にゃ
自転車こけへんかな･･･。
というわけで、明日も彼は来るので、
持って来ることになりました。
久々のパシリのジュクチョーです。
さて、どないして
持って来ようかしら。
今日の韋駄天君との会話で
ワタシには新しい目標が出来ました。
それは、100kgを背ったらって、
スクワットが出来るようになること。
こういうの、
リフティングというのかしら？
韋駄天君に教えてもらいましょう。
ちなみに韋駄天君は80kgまで
可能だそうです。
ホンマに中学３年生なんかいな？
「100kgはキツイっすよ？」
「まあ、目標やし。
ナンとでも言えるやん？」
膝周辺の筋力の弱りに
愕然
とさせられたのが
きっかけです。
ダンベルごっこが10kgで
物足りなくなったら、
「Go To ジム」かなぁ･･･。
現在、ダンベルごっこは５kgと
７kgを行ったりきたり。
それで、今日の会話で
分かったことですが、
韋駄天君もワタシも
「けっこうな筋肉フェチでドＭかも？」
とうことです。
ナニにしても、気長にやろっと。
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