先日、小学生の生徒さんから、

「先生、『絶叫学級』ってしってる?」

と尋ねられたので、

「え? 絶叫マシーンじゃなくて?
 ドドンパじゃないの?」

エエ年したジュクチョーが生徒さんに
ボケをかましてどないすんねん、
なのですが、

「絶叫=マシーン=ドドンパ」

とつながっているのも
どうなんでしょうね?(笑)



※ ネットからお借りしました。

こちらは映画『東京ドドンパ娘』(1961年)

 

詳しく聞くと、
ホラー小説(ライトノベル)

なんだそうです。

早速Google先生に尋ねてみると、
小説だけでなくて
コミックも発刊されていますね。

ちなみにワタシが
この生徒さん年齢の頃に大流行したのは、
楳図かずおさんの恐怖漫画シリーズ。



※ ネットからお借りしました。 楳図かずおさん

 

『漂流教室』
『ミイラ先生』



※ ネットからお借りしました。

Amazonで検索すると復刻版が出ていますね。

でも、表紙はこっちのアングルの方が

ずっとカッコイイ気がします。

 

アニメでは『妖怪人間ベム』。



※ ネットからお借りしました。

 

中学生になってハマったのが、
つのだじろうさんの著作『恐怖新聞』。



※ ネットからお借りしました。 

 

ところで、小学生さんに尋ねると、
どの学校にも、
いわゆる「学校の七不思議」が
あるようですね。

ワタシがかつて勤務していた
私立の中高にもありましたね。

午後5時を過ぎると
段数が1段増える階段があるとか・・・。

世界遺産の敷地内にある
歴史の古い学校なので、
むしろ出ない方が不思議なんじゃないか
と考えながら、

生徒さんがまことしやかに話すのを
楽しんでいました。チュー

だって、少なくともこの学校内で、
ワタシ自身はそういうシーンに
遭遇したことがないからです。

まあ60年以上も

ニンゲンをやっとりますので、
不思議なことや

霊体験と思われるようなことには
何回か遭遇しています。

でも、霊感ゼロなので、

ホンマなんかウソなんか

よく分かりませんし、

それこそ

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
ではないですが、
「疑心暗鬼(疑う心の闇に鬼が出た)」
というやつです。

でも、「魑魅魍魎」とか

「百鬼夜行」という
怪しげでおどろおどろしい言葉は
好きなのですけれど・・・。

(だって、「魑魅魍魎」なんて、

 漢字を見るだけでも、

 想像のアンテナが

   何本も立ちそうですし)

それで、
小学生さんに「学校の怪談」を伺いますと、
「理科室の人体模型が動いた
(夜な夜な歩いている)」とか
「トイレの花子さん」的な内容だったりで、
ワタシが小学生の頃と

あまり変わっていないのです。

ワタシはめっちゃ怖がりだったので、
理科準備室に独りでは絶対に
入れませんでした。
それは、人体模型ではなくて
全身の骸骨の模型が

とにかく怖かったからです。

今でもドクロのデザインを施した
Tシャツなんかがありますが、
それを見るたびに

背筋が冷たくなるのです。

それと同時に、
こんな退廃的なデザインが
受け入れられる理由を
理解できないし、

日本が紛争などで

明け暮れる国だったら
絶対にこんなデザインは
受け入れられないだろうなと
思ってしまいます。

まあ、この年齢になりますと
性根が図太くなっているというのか、
鈍感になっているというのか、
いわゆる、

厚かましくなっているので、
ホラー的な絵を見ても

話を見聞きしても
あまり怖いとも思わないし、

むしろ
「この漫画家さん、凄い画力やね~」

「この表現、イマイチなやぁ・・・」
なんていう感覚でいます。真顔

それよりも、
目の前の絵や

ストーリーに対してではなく、
ピュアな爺さん?を目指すこの身が、
ピュアでなくなくなる方向へ
突き進んでいるらしいことに気づく方が
恐ろしくなりまする。滝汗

でも、幼い頃は、
ホンマに怖かったですものね。ゲッソリ

ホラー映画ではありませんが、
H.G.ウエールズの名作

『宇宙戦争』なんて、
怖がりながらも、

あぐらをかいて座る親父様に

もたれかかりながら、
両手で顔を押さえてでも
指の隙間から見て怖がっていた記憶が
残っています。

 

その様子を見た親父様に

 

「そんなに怖いんやったら、

 わざわざ見んでもエエやろ?」えー

 

と、よく突っ込まれてました。笑い泣き



※ ネットからお借りしました。

 

当時はまだ

モノクロ放送だったんですけれど、
むしろカラー放送よりも
怖かったかも知れません。

日本の三大怪談といえば、
『四谷怪談』『牡丹灯籠』『番町皿屋敷』
だそうですが、

ワタシが生まれる前に作成された東映
(東宝でしたか?)の怪談映画なんて、
リアルな撮影現場ではもちろん
カラーなわけですが、
それがモノクロになったときに
恐ろしい映像になるように
当時の技術者が苦心惨憺したのです。

ヒッチコックの名作に『サイコ』が
ありますけれど、
殺人シーンの寸前までは恐ろしく遅い
カメラワークを続け、
いざ殺人シーンとなると
瞬足的なワークにすることや、



※ ネットからお借りしました。

『サイコ』といえば、このシーンでしょうか。

 

※ ネットからお借りしました。 

映画製作中に談笑するアンソニー・パーキンス、

アルフレッド・ヒッチコック、ジャネット・リーの3人。
 

実際に殺すシーンは見せないで
声だけで想像させるという、
見る者の想像力をかき立てる仕掛けは
今見ても見事だと思わされます。チョキ真顔

ところで、恐怖映画を作らせたら、
日本は世界一なのだそうですね。滝汗

かつて『着信あり』とか『呪音』とか
『リング』とかが
どれほど恐ろしいのかを
ハリウッドの恐怖映画を作る監督たちが
確かめに来たのです。

ちなみにお隣の韓国では、
上映される度に少なくとも
2人は卒倒者が出て
救急車で病院に搬送されるというのが
続いたため、
大統領自らが上映禁止措置を
執ったらしいです。ガーン

それではということで、
アメリカで上映したところ、
『13日の金曜日』シリーズの
大ファンたちをも震え上がらせて
大好評を得たので、

日本に負けじと
アメリカの俳優や女優の協力を仰いで
『ザ・リング』なるものを

作ったところ、
ファンからは全然怖くないぞと
ブーイングを受け、

見事にコケました。チーン

『漂流教室』にせよ『恐怖新聞』にせよ、
もちろん日本三大怪談も含めて、
常に湿っぽくてピッタリと
身体に張りつかれるような恐怖感は、
日本独特のようですね。

見た目だけの怖さではなくて
心底ゾッとさせられる怖さは、
仏教や神道という宗教観に
影響されている気がしてなりません。

ちなみに小泉八雲(ラフカディオ・
ハーン)が書いた『怪談』ですが、
英訳版『KAIDAN』が

発刊されています。



 
※ ネットからお借りしました。 

ラフかディ・ハーン(小泉八雲)

 

※ ネットからお借りしました。

 

ところで、小学生のときには盛り上った

「学校の怪談」ですけれど、
中学生からは「学校の怪談」はとんと
聞かなくなります。

年齢が上がると妙に現実的に
なってしまうのかしら? 

これ、ワタシの中にある
「不思議」のひとつです。

なんにせよ、ただ怖いだけでなく、
その物語の中に、
化けてでもこの世に
出て来なければいならない
筆舌に尽くせぬ想いや
人間の業や性を、

言葉ではなくて、
怪談に登場する人物の姿に託すことで、
相手を陥れた側がその後ろめたさを
生涯背負うというのが

どういうことかを、

映画を見たり本を読んだりする者に、
「呪い」とか「祟り」とか「憑依」
という言葉を

思わず連想させながら
心の奥深くに染みこませていく

深い恐怖が、
日本人独特の恐怖感なのでは

ないでしょうか。

いわゆる恨み骨髄というやつですね。

その反映として、
生きとしい生けるものへの慈愛を抱き
実践することや、
自然物に宿る魂への畏怖・畏敬の念を
育むことにつながっているのですね。

この恐怖の感覚は世代が変わっても
生きているようで、
安心しました。

このDNAは受け継がれていって欲しい
日本の文化のひとつのように
思えてなりません。

 

 

 

 

 

 

 

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