ワタシの塾の生徒さんですが、
さて何年生でしょうか?

ぱっと見、
高校生をしのぐくらいの
前腕の成長ぶりです。



 

握力は(自称ですが)
右52kgで左が45kg。

成人男性の平均値を上回っています。

もうお分かりですか?
韋駄天君です。

現在中学2年生。

身長はワタシ(173cm)より

やや低い感じです。
 

全体的にはほっそりしているというのか
骨格自体はまだまだ線の細い感じで

成長期の初めの段階を思わせますが、

昨年の今頃から見ると
ホンマにものすごいスピードで
成長しており、
「将来はアスリート」を

強く予感させまする。

それとともに、随分と
勉強に対する態度も変わりました。

昨年の今頃は
ホンマにどないなるんかいなと
親御様は勿論のことですが、
ワタシもはらはらしっぱなしでした。

経験上、中学2年生の真ん中くらいで
落ち着いてくるかな
と思っていましたが、

身体が急に成長しはじめたのと同時に
頭脳も成長するのでしょうね、
急に意識が大人へと
変わりつつあります。

韋駄天君に限らず、
生徒さんに成長が見られたら
その折々に親御様にLINEで
お伝えするのですが、

 

どの親御様も、
お子さんが幼い頃から

勉強に意識を向けるようにと、

並々ならぬご努力を

なさってきたことが想像されます。

韋駄天君の場合は

本人自身が幼い頃からエネルギッシュで

特にお母様は「体力勝負だ」と

おっしゃっています。

 

公文に学研教室に言葉教室に、
ワタシの塾に来てくださる前にも
他塾さんにも数年間通わせて
いらっしゃいました。

これは親御様が
おっしゃっていたことですが、

「私がしてきたことは
 生かされないのでしょうか?」

というものがあります。

とにかく身体能力が高くて腕白で、
小学2年生か3年生にして
握力が25kgほどあったそうで(自称)、
年上の子とつかみ合いの喧嘩をしても
相手の子のTシャツを
ぼろぼろに破いたほどだったそうで、
とにかくじっとしていることが
少なかった子だそうです。


この身体能力の高さと多動性を
どうにか良い方向へと
生かせないものかとお考えになり、
今のスポーツと巡り会われたそうです。

最近では
「英語がキライやったけれど」とか
「国語がキライやったけれど」
といういうように、

 

「キライやったけれど」
という逆接の

接続助詞を言うようになり、

「だんだん分かりだしてきた」
と言うようになりました。

 

この「分かった」とか

「分かりだしてきた」という

文言に対する信頼性ですが、

 

彼の場合ですと、昨年の今頃は

20%もなかったのですが、

ここ2か月ほど前からは

50%くらいにまで

上がってきています。

 

おそらく国語読解が
いちばんのネックだというのは
分かっていましたが、

如何せん、自分から言ってくるまで
根気よく待つことにしたのです。

好きとキライが線を引いたように

はっきりしていてしかも頑固なので、
無理矢理にはさせられないし、
そもそも

彼自身が頑として拒否します。

ここは絶妙な距離感を置くという
ワタシの得意技を発動させて、
じっとタイミングをはかっていたら、
数か月前に、なんと自分から

「国語が出来るようになりたい。」

と言ってきたのです。

今まで国語読解に
真剣に取り組んだことのない子なので
もちろん毎回ケチョンケチョンです。


でも感覚野の鋭い子なので、
こちらが書き込んだ
真っ赤っかの解説文言を見ながら、
自分なりにコツを捉え始めました。

 

再現性がないと

国語読解指導にならないというのが

私のコンセプトなので、

彼がやり直しをするときにも

彼の頭の中で再現できるようにと、

分かりやすい表現で

とにかく細かく書き込みました。

すると、

「先生、オレ、
 国語が分かってきたかも。」

と言い始めたのです。

 

実際に彼が解いたのを

何度も点検していますが、

書き抜きの記述問題については

正解を導き出せる確率が

上がってきているし、

 

文章中の言葉を使う

いわゆる「アレンジ記述」の問題も

まだ微妙にずれるとはいえ、

8割ほどまでフォーカスできるように

なってきました。

 

国語読解指導の際に大事なのは、

この「8割方をフォーカス

できるようになってきた」瞬間を

逃さないことだと思っています。

 

この瞬間が「国語の隙間」です。

 

つまずく瞬間よりも

つまずく原因を見せる瞬間と、

その逆の「8割方フォーカス」の瞬間は

「国語の隙間」なのです。

 

あとの2割のズレを修正するために

正しい判断をするためのスキルを伝えます。

 

6割フォーカスでも

7割フォーカスでも伝わらない。

8割フォーカス以上でないと、

というのが私のちょっとしたこだわりです。

 

国語の学力が上がりはじめると、

まず書き抜き問題が

正解するようになります。

 

それが出来るようになってくると、

国語読解が苦手な子が

最も面倒だと感じて必ず空白にする

文中の言葉を使って答える、

いわゆる「アレンジ記述」の問題を

まだ正解までにはたどり着けなくとも

書くようになっていきます。

 

その現象が

彼に確実に起きているので、

勉強や学習に対する意識が

レベルアップしたことが分かります。

 

そこから英語に対する学習意欲も
芽生え始め、
今日なんて、

彼が超えなければいけないハードルが
はっきりと見えてきたことで、
そのハードルを

本人が気づいてくれました。

勉強が伸びる伸びないの差は、
結局は自分が気づかなきゃ
どうにもならないのです。

小学生のときの、
けんかっ早かったくらいの激しさは、

今では、取り組んでいるスポーツへの
一生懸命さと情熱に変化し、
全体的に穏やかな雰囲気になり、

本来持ち合わせている
優しさが出て来ました。

 

子どもたちだけでなくて

大人でも同じことで、

語彙数や語彙力が増えると

表現の幅が出来ることで

直情的な言動が減っていき、

穏やかになっていきます。

 

彼のその変化の様子を見ていると、

接する側が穏やかな表現を

慎重に選びながら、

 

分からせるのではなくて

あくまでも伝えようとする

心意気でいなければけないことの

大切さを教えられます。

 

スピリチュアル的に言えば、

彼に伝えようとする人は、

彼よりも魂レベルが高くて

大きくなければ

伝えることが出来ない、

なるのでしょうか。

 

それにしても、国語や英語で
ケチョンケチョンになっても
拗ねることなくいじけることなく、
すぐさま

「やり直します!」

という立ち直りのはやさは、
アスリートになる要素としては
絶対的なものでしょう。

「ひとえに先生のおかげです。
 お任せしてばかりで、すみません。」

と、LINEメッセージで
しきりにおっしゃるお母様ですが、

彼が幼いことから、想像を絶する

ご努力でこの土台を構築されたのは
お母様なのです。

潜在的な部分での「育ち」を
構築できるのは
私ごときでは出来ません。
親御様のなせるわざなのです。

そのわざに、
私なんぞは到底かなわない。

「私は諦めません。」

「すみません。」のあとに、
必ずこうおっしゃいます。

到底かなわないけれど、
私にしか出来ない仕事もあるから、
そこを精一杯させていただこう。

兜の緒を締め直せ。
背筋を正せ。

韋駄天君の親御様だけでなくて
LINEでお子様の成長の
ご報告をさせていただくことで
叱咤激励をいただいております。

 

魂磨きにこれからも精進します。

 

 

 

 

 

 

 

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