高校生の読解指導を控えて
解いていたのですが、
昨日の記事の「妙」と
つながる行(くだり)と出会いました。

「詩・ことば・人間」(大岡信著)の
ほんの一節に過ぎないのですが、
見事に代弁して下さっていたのです。

「われわれが使っている言葉は
 氷山の一角ということである。
 氷山の海面下に沈んでいる部分は
 なにか。それは、
 その言葉を発した人の心に
 ほかならず、
 またその心が、同じく
 言葉の海面下の部分で伝わり合う
 他人の心にほかならない。」

大岡氏は、
私たちが日常で使っている言葉こそが
心の深部をほんのちょっぴりのぞかせる
窓のようなものであって、
私たちはそれをのぞきこみながら、
相手の奥まで理解しようと
たえず努めているのだと
書かれています。

言葉を発する人と、
それを受ける人とで交わされる
心のやり取りにこそ
ことばの妙があるのではないかという
未熟なワタシが考えたことながら、
あながち
間違っていないのではないかと
思えた瞬間に
巡り会えたような気がします。

世の中には本当に
たくさんの書籍が存在します。
それを全部手にとって読むには

「積ん読・乱読・浮気読み」に
「かじり読み」を付け加えたような
このワタシでは、
到底無理でしょうし、

たとえこの不躾さがなくとも、
全部を読むには
ニンゲンの一生は短かすぎます。

こういうことの気づきが、
つい最近になって
小中学生の国語読解の指導にも
役立てることが出来るように
なってきました。

本当に、漸くです。

それと同時に、
読解指導が新たなステージへと
アップする予感もしきりにします。

読解問題に接する楽しさは、
それぞれの題材文に接することで、
筆者の心の片鱗に触れられることと、

この一部分だけでなく、
書物全体を目にしてみたいという
欲求が生まれ出て、
あらたな著者とその著作に
巡り会えることでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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