例のちょっとシュールなR君には、2人のお兄ちゃんがいます。

 

長男坊さんはY君。
次男坊さんがH君。
三男坊さんがR君。
この下に末っ子長女さんがいます。

 

4人ですか!
 

お家の中はさぞやにぎやかでしょうね。
お母さんもお父さんも、メッチャ大変そう。


今日は次男坊のH君のお話です。
 

この子だけY君やR君と違って、お顔立ちが違います。
ただし中味は長男のYくんとそっくり。

いわゆる、「お勉強がキライ」のタイプです。

 

それでも、「スーパー飛び級・算数D・第1ステージ」を
ゆっくりではあるけれど、こなしています。

 

今日の学習内容は、
1学年分が6巻に分かれているうちの第2巻の最後の部分です。

 

H君は算数が苦手・・・というよりも、私の幼い頃に似てはります。

 

私は音楽大好き(当時は絵も好き)ですが勉強はキライ。
H君は絵を描いたり、机の上で工作をするのが大好きですが、勉強はキライ。

 

私も算数が苦手でキライだったので、H君の気持ちがよく分かります。

 

 

3桁と2桁の割り算問題。
 

ただでさえキライやのに、たしかめ算の指示があります。

 

こんなん、元の答に戻るん、決まってるやん。
ナンでこんなメンドイことさせられんねんな~?

 

疑問を超えて、ちょいとばかり怒りの要素も入ったりなんかします。


H君の答案を見ると、
ご多分に漏れず、たしかめ算の指示がある2箇所とも、
きれいさっぱり空いとりますな~。

 

そのまま×にするだけでは芸がないので、
きっかけになる部分は書いておきました。

 

が、本人のためにならないので、結末までは書きません。

いわゆる「残りは自分で考えなはれ」というやつです。


やり直しを見ると、予想通りです。

きっかけになるところと逆残式だけ書いて、
計算もせずに元の数を書いてます。


さすがに
「H君。ナンボなんでもな~、これは反則とちゃうか~?」とたしなめる。

 

すると、表情が硬くなる。
ナンで硬くなるのかというと、言いたいことをガマンしているから。

 

たしなめられる相手がオカンやったら、
多分「ナンでこんなメンドイことせなアカンねん!」と
怒り爆発と相成るわけです。

 

そこは塾長、つまり他人やし男の先生やし、
H君なりに甘えは通らへんと悟っているみたいで、
その辺りは、うんうん、エラいですね。

 

どうにかこうにかやり終えて、
塾舎をでるH君の後に、
ピッタリ張り付くようにして塾舎の前に出た私。

 

自転車の前のカゴにカバンを置き、
自転車の列から引っ張り出そうとしているときに声をかけました。

 

「なあなあH君。さっきのあの問題やねんけどな、
 2つともきっちり空いてたやろ。
 あれ、メンドイからわざと飛ばしたんとちゃうんか~?」

 

すると、自転車にまたぎながら苦笑いをして首を横に振りました。

 

「あ、ちゃんのん?」
「うん・・・」

 

そしてさらに、ちょいと意地悪く、
「ホンマか~。ちゃうんやったら、ナンで同じような問題のところが
 きれ~に空いてたん?」と言うと

「めんどくさかった、かな・・・?」

 

あ、まだ防衛戦を張っとるな~。
ま、今回はここで堪忍したろ。

 

ということで、H君を解放しました。


H君、根は誠実で正直な子なので、
これで、「ウソはあきまへんで」ということと
「ウソはすぐにバレまっせ」ということを学んでくれたらいいのです。

 

答案の採点の場でもつっこめます。それも声を荒げて。
それでは指導者としての芸がない。

 

こういうタイプの子には、静かで穏やかなんですが、
家に帰る道すがらにでも考えてくれる叱り方がエエんやないかと思ったわけです。

 

つまり、あとあとで効いてくるボディーブローみたいな感じですね。

 

勉強嫌いの子だからといって何も考えていないのではありません。
勉強が出来ない自分に対してどうでもエエわとも思っていないのです。

 

むしろ「ダメな自分」と、自分で自分を責めているかも知れない。
 

こういう子に声を荒げて「だから・・・」という言葉を発した瞬間に、
「ダメなんだ」に着地してしまうのがオチです。

 

このしかり方は、御法度ものです。

 

 

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