前回で「思い込み」があると好奇心が働いてくれないという話をしました。

今回はどうやって思い込みに気付けるかのトレーニングになります。

「仮定の検証」と言われるトレーニングになります。

 

1,ネガティブな体験を振り返る

 

自分が過去に体験したネガティブな体験を思い出して以下の問いに答えて下さい。

 

・どのような体験だったか?

→「同僚と仕事の進め方で言い合いをしてしまった」

 

・その体験がどのように感じられたか

→「強いストレスを感じて、同僚が敵のように感じられた」

 

・その体験の具体的な状況や背景は何か

→「日常業務の進め方や、書類の記入方法で認識の違いがあって、注意をされたことに感情的になってしまった」

 

2.思い込みを特定する

 

ネガティブな体験を振り返って、自分の思い込みがどのように影響していたかを探ります。

 

・その体験を通じてどんな前提を持ったか

→「同僚は私の事が嫌いに違いない。自分の意見を押し付けようとしていた」

 

・その前提がどのようにして形成されたか

→「前にも同じようなことがあったから」

 

・その前提はどのような感情や行動を引き起こしたか

→「言われたときに、「またか」と感じていらだちとストレスを感じ、より嫌いになった」

 

3・思い込みの根拠を検証する

 

自分の思い込みが正しいかどうかを検証します。

 

・その根拠を裏付ける証拠はあるか

→「過去に同じような状況で、同じように自分の意見を無視されたことがある」

 

・その前提に反する証拠はあるか

→「前に同僚が私の意見を受け入れたことがあった」

 

・その前提は他の状況でも当てはまるか

→「会議では同僚が好意的に意見を受け入れたことがあった」

 

4・代替の視点を探す

 

自分の思い込みに変わる新しい視点を探します。

 

・逆の視点から考える

→「同僚は伝え方が苦手で、緊張しているかもしれない」

 

・他者の立場から見る

→「同僚も同じようにプロジェクトを成功させたいと思っているだろう」

 

・客観的な視点を取り入れる

→「第三者からの意見を聞いて、冷静に同僚と話し合ってプロジェクトを成功させる」

 

5・新しい行動を試す

 

4で考えた新しい視点をもとに、今までとは違う行動を試します

 

・コミュニケーションを改善する

→「第三者を入れて、まず同僚の意見をしっかり聞く。そうして自分の意見を伝える」

 

・フィードバックを求める

→「話し合いに同席した第三者から自分の意見がどのように受け取られているか、フィードバックを求める」

 

・ポジティブな行動を強化する

→「周囲の意見をもとに、同僚との関係を良好に保ち、ポジティブなコミュニケーションを増やす」

 

6・振り返りと学び

 

新しい行動を試した結果を振り返ります。

 

・新しい行動はどのような結果をもたらしたか

→「同僚と良いコミュニケーションができて、意見の対立が減少した」

 

・自分の思い込みがどのように変わったか

→「同僚が自分の意見を無視しているという思い込みが無くなり、良い関係を築けるようになった」

 

・この経験から何を学んだか

→「思い込みを外して同僚と話し合うことによって、ポジティブな関係を築く事ができた。自分の思い込みは独りよがりだと分かった」

 

となります。

ネガティブな体験を振り返ることによって、ポジティブな経験に変える事ができます。

ネガティブな体験が多いと感じている人は、是非行ってみて下さい。