私たちは感情とともに生きています。
その感情の中で、一番厄介な感情は「妬み」だと言われています。
キリスト教では「七つの大罪」として妬みが挙げられています。
仏教では煩悩の一つとして「嫉」として捉えられています。
昔から「妬み」と言うのは私たちを悩ませる厄介な感情として捉えられてきました。
「嫉み」というのはどんな感情でしょう。
私たちは人と比較することを、良くないと思っていてもやめられません。
他人と比較して一喜一憂することを日常行っています。その中で自分より能力が高い人と比べたときに「劣っている」として、自分に劣等感を感じてしまい、苦しんでしまうことになります。
そもそも「嫉み」感情としては人間がもっと小さな群れな中で暮らしてきたときに、自分より優秀な人間がいると自分が排除される恐れがあるために、自分の不安をあおり、有能な相手から身を守ったりするために発達してきたのではないかと言われています。
アリストテレスは「嫉みは自分と同じような者が恵まれた状態にあるのを目にすることで、感じる一種の痛みだ」と言っています。
また、嫉みは自分と共通点が高く、かつ、優れた能力や所有物がある人に対して嫉みの感情を抱くことが分かっています。
また嫉みを強く感じた人は、全部帯状回と呼ばれる脳の一部が強く反応している事が明らかになりました。
この全部帯状回は血圧や心拍数のような自立的機能、意思決定や共感、情動といった認知機能、そして体の痛みに関係していると考えられています。
つまり嫉みは心の痛ではなく、体の痛みにも関係していると思われています、
実際に困った嫉みの感情をどうすればいいか、次のブログでお伝えします。
その結果能力が高い人の足を引っ張ることに力を注いでしまい、能力が高い人が失敗すると「ざまあみろ」と言う風になってしまいます。