人は元々色を持って生まれてくる。
人によって色々だけど、微妙な差を除けば12色ぐらいしかない。
そんな原色で絵を描いたらカラフルで目を引くけど、深みも何もない絵ができる。
みんなそんな原色の絵を抱えて生きて行くのだけど、色んな人と交わるとその絵に色んな色が混じってくる。
それでその絵はぐちゃぐちゃになってしまう。
色んな色を混ぜてくから段々とくすんで最後には真っ黒になってしまう。
真っ黒になっちやったからもうおしまいなのかと言えば、水で薄めることができる。
そう、泣けば良い。
泣けばだんだん色は薄まって元の色味が出てくる。
元の色ではなく、くすんだ元の色になる。
そうすると絵に説得力が出てくる。
絵だからホンモノでは無いけど、ホンモノらしい絵になる。
そして世界に一つだけの絵ができる。
何回だってやり直せば良い。
自分が納得してするまで書き直して、最後に良い絵になれば完成だ。