現在は入所している祖父

 

その入所先施設に僕はほぼ毎日通っています

 




理由は3つ

 

1つは視力がほぼなくなり

右手も過去の転倒以降動かさなくなってしまった関係で

(病院には入ったのですが特に問題なしだったんで

その後から動かさなくなってしまい

現在はもうほぼ固まってしまった状態)

一人での食事が困難なため

 

2つ目は1つ目であげた以外にも

身体的な問題を抱えているため

 

3つ目が母親がそれを望んでいるため


まあ…ここは結構面倒な所でして…

主に僕が祖父の世話をしていたので

僕の言う事以外はほぼ聞かないのと

尚も母親にはまだ祖父が歯向かうのと

(根深い部分なので近い内にまとめるつもりです)

あとは母親自身がまだ整理がついてないのと

その他色々あるみたいでして…


 

理由の内で一番大きいのは3つ目


僕は色々ありまして

母親にそれほどNoとは言えません


だから葛藤しつつも足繁く通い続けてます

友人から言わせれば「入れた意味あるの?」な

(まったくその通りだと思っています)

感じですけども

 

 

 

 

 

僕自身も心の整理なんてついてませんし


面会に行く時間1時間前くらいになると

(大体夕食時に合わせて行っています)

そわそわとした心持というか

後悔や罪悪感等諸々の重たい物が

全てを支配し始めますが

それでも行きます


…いや本当に無理な時は今は止めていますが

(メンタルダメージの大きさに

やっと気付いてきたので)

それでも2日に1度のペースでは行っています


 


行かないと怒涛の「何故行かないの?」

というラインがくるので

それが怖くて行ってる面もあります



なので

自発的に祖父に会いに行っている

わけではない

(会いたいとかありますけど一応)


施設中の人が口を揃えて言う

「優しくて祖父思いの孫」

ではないわけですよ


なんとも滑稽で幼稚ですね~自分

 

 

 

 

 

まあそんなこんなで

会いに行った

ある日の出来事を今日は綴ろうかなと…

 

前置きがやたら長くてすいませんね(笑)

 

 


その日は血圧が安定せず

(元々家系的に低めなのでここは持病等ではありません)

歩行も安定しないと職員さんから先に言われたので

 


「まあ湿度高いし仕方ないか」

と思っていたんですよ

(祖父は何故かピンポイントで沖縄が梅雨入りすると

認知機能と運動機能が著しく低下するので

あと雨や台風等の時も色々怪しくなります)

 

 

実際話しかけたら呂律回ってないわ

「学校終わったの?」発言やら

完全に今日は駄目だな状態だったんですよ

(祖父はまだ完全に認知症というわけでなくまばらな状態

わかり易く伝えると日によってかなり波があります)

 

 

そうと気付いてしまえば

割とdryになれるtypeですし

流石にもう慣れてしまっているので

兎角気にせずノリで(笑)話をしました

 

 

会話を続ける中で本当に何気なく

ただの確認?として

「私はだーれだ?」と僕は言いました

 (一応妹以外の家族の前ではちゃんと

自分の事「私」若しくは名前で(笑)呼びますよ)


 

その時「焦ちゃんは焦ちゃんだよ」と

さも当たり前のようにそう言って祖父は笑いました

 

「だよねー」と僕も笑いましたが

正直本当に笑えていたかと聞かれると

多分笑えていなかったと思います

 

そのあとで

「なんで俺はここにいるの?」と尋ねられたので

「今日は焦がお仕事だからここにお泊りなんだよ

明日迎えにくるから頑張ってほしいな」

と嘘をつきました

 

祖父は

「焦ちゃん歩いてここに来るんだから申し訳ないな」と

今度は困ったように笑いました

 

 

この時点で僕は涙腺崩壊寸前でしたが

人前で泣くのなんて真っ平御免なので

必死で堪えましたよそこは

 

 


何とか食事の介助を終えて

職員さんへの挨拶を済ませ

施設を出て少し離れた所で…

 




僕は泣きました

必死で歯を食いしばりながら


片手で

それこそ爪の痕が残るんじゃないか?って程

目の辺り握りつけながら

泣きました

 

 

 

久々な笑顔が嬉しいのではなく

 

苦しい程の罪悪感と

何も出来ない自分の無力さと

あとは言い表せない気持ちとかが押し寄せてきて

どうにも出来なくて

路上で泣きました

(もっといえば同級生の家の横)


 

 

…ただ気持ちを維持するのが出来ない

ある意味よかったなぁ~なtypeなので

(思い出しても今はもうさほど泣けないかなと)

2分経たずで涙は普通に止まりましたが(笑)

 

 

 

 

 

 

帰宅して

母親に簡単過ぎる手紙を残し

(今日は血圧が低かったようです

若干変にもなってました のみ)

僕は実家を後にしました

(現在絶賛実家にいない)

 

 


 


読んでいるほぼ大半の方が

「泣く程辛いならそれ母に伝えたら?」

と思われるかもしれませんが

 

 

 

正直、母親にはこの気持ち理解できないかと


それに伝えてしまえばきっと

「なら行かなくていい」

と言われるのは分かってますし

 

「そうやっていつも中途半端な事を…」とか

「被害者ぶるのもいい加減にしろ」とか

まあエグイ言葉を投げつけられるのも

分かっているので

 


現時点で僕が一番怖いのは

「祖父から何かを奪ってしまう」事なので

罵られるのはまあ我慢しますが

祖父から切り離されてしまう可能性が

ある以上は…といった感じです

(母は簡単にそういう選択が出来ます)


それは避けたい

いや絶対駄目だなだと

 

 


例え自分が再起不能になったとしても

今以上に傷だらけになったとしても

ぶっちゃけいいんですよ


祖父が今以上に何も無くさないなら




綴っててやはり自虐的だなーと

客観的に見て呆れますね


まあそう思うきっかけとかもあったんですよ

それは追々少しずつ・・・

 

 

 


とりあえず僕は

諸々の重たい感情と

近い内に訪れるであろう「忘れられる」恐怖を

抱えながら今日も祖父に会いに行きます

 

 


 

 続きはまた…