本日より少しずつ

僕の拙い介護経験を

綴りたいと思います



何かを学んだわけではないですし

ただの自己消化のための物ですが

同じく悩んで迷ってる方の

ちょっとしたanswerにいつかなれたら

いいなと思ってます





 

 

 

僕が介護を始めたのは約3年前

 


祖父が介護を必要になり

一人で暮らしていた家から実家に移った時は

母親と不仲な関係で僕は実家におらず

(母親との関係については

ごにょごにょとまた綴るやもしれませんが

まあとりあえず不仲とだけ記憶して頂ければ…)

父の家を拠点として生活していました


 

とある日に

「母さんと出掛けたいからじーを見ててくれない?」

と妹から頼まれ

渋りましたがほぼ強制的に

一度だけ祖父を半日の時間を共有しました。

その時は「まあ年だし衰えるよな」

程度の感覚しか覚えず

深夜に戻った母親とも貼り付けたような笑顔で接して

本当にこなしただけな日でした

 

 

その日を終えてからしばらくは思う所もあり

思考する事も多少ありましたが

3日も経てば綺麗さっぱりそんな事も考えなくなり

祖父の事も母親の事も

大きくとらえる事なく

また僕は自分の日常を過ごしていました

 

 

ほぼ毎日のように妹とは連絡をとっていたので

情報として祖父の状態も知っていたし

妹が母親に頼まれ介護手前のような手伝いを

している事も知っていましたが


その時点の僕は興味を持てなかったし

正直面倒事は御免だとばかりに知らん顔して

「お前も大変だな」

とまるで他人みたいに笑っていましたね

 

 

 

 

 

 

そんな日々が続いたある日、妹が父の家にやって

「もういやだ」と

「帰りたくない」と

縋りはしないものの縋るように泣く情景を目にしました

 

元々感情を表に出すのが苦手な僕と異なり

妹は身体全てを駆使して感情を伝えるタイプですし

母親と妹の小競り合いはかなり日常な事ですし

嫌になるとさっさか逃げるのも

まあ妹の癖?みたいなもんなので

兎角気にもせず

「あー落ち着いたら飲みにでも連れてってやるか」

程度の事しか

その姿を見ても僕は思いませんでした

 

とりあえず宥めるように何となくだけ状況を知る父が

「でもお前がいないとじーが困るだろ?

ここにいさせてやりたいが、

いてもいいとはパパには言えない」と言って

「じーに帰ると行ったから帰らなきゃならない…

でも帰りたくない」と言って

そして双方が無言になるのをただただ見つめていいました

 

…多分これを読んでいる方の大半は

「そろそろ反応してやれよ」と思われると思いますが

全くこの時点では何とも思っていません

もっとはっきりといえば興味0でした はい

 


でもこの後妹の言った一言で僕の心は初めて動きました

 

「鶏ちゃん 助けて」

 

それは今でも鮮明に残る悲鳴のような言葉でした

そして僕を頼る事なんてほぼなかった妹の願いでした

(理不尽な要求とか我侭はありましたけど)

 

 

 

この言葉で俄然やる気になってしまった?…というか

この時点では頼られた事が嬉しかっただけ?というか

まあはっきり言えば何も考えてなかったわけです(笑)

 


考えてないクセに 

そこからの行動は珍しく早くて

 

まず母親に電話をし

「明日責任持って連れて帰るから頑張って」やら

今思うと言わなきゃいいのに

「僕も孫なんだから手伝うから今までごめん」やら

まだ何も固まってない頭で

ベラベラと偽善?的な言葉を伝えました

 

何を具体的に言ったかとかは

鳥頭なので覚えちゃいませんが

確か母親が泣いてたので良い感じの事を言ったんでしょうね

 

まあ死んでも電話したくない母親に

電話している時点で相当沸いてたかと

 

 

そのあと 妹に

「明日僕も一緒に帰るから今日はもういい」

「あとじーの事は僕に任せればいい」

と伝えました

 

 

この安直過ぎな判断が

後に僕が色々を無くし

そして壊れる引き金になるなんて

その時は全く気づきもしませんでした

 

 

本当に「頼られた」その事だけが嬉しかった

それだけだったんです

 

 

 

 

 

 

 

 続きはまた…