4年生で、いまだに指を折って計算していた娘。

必要なとき、念のために指で数えるのはアリだと思うが、指でなければ計算できないのはさすがにマズい。頭の中で済まさなければ、計算速度は上がらないだろう。何が問題なのか探ってみた。

「足す1のときは指を折らなくてもできるでしょ?」

「できる」

「足す2は?」

「何とかできる」

「足す3は?」

順にやらせてみた。
意識すれば、ある程度のところまでは、指なしでできるようだった。しかし、繰り上がりが出てくると頭の中で処理しきれなくなるようで、指が必須になる。

「繰り上がりの計算はさ、10を作って残りを引けばいいんだよ」

「意味が分からない」

「例えば7と幾つを足せば10になる?」

「3」

「できるじゃん。じゃあ、7+4は?」

指を折って数え出す。

「指を折らないの!7とセットの3を、4から引いて」

「1」

「セットで作った10と1を足す!」

「11 」

「ほら出来た」

「それでいいの?それが答えなの?」

「そうだよ」

「すごい」

「全然すごくない。今まで知らなかったの?」

「うん」

これが小学4年生とはどうなのか、頭を抱えたくなる。しかし習うより慣れろだ。
ネットから、繰り上がりのある1桁足し算の計算ドリルをダウンロードして、同じやり方でやらせてみた。

時間はかかるが、何とかできた。

「覚えた」

「出来るじゃん」

あとは慣れだろう。指を折る問題は、この日を境に一応解決し、以後、遅いながらも暗算で解けるようになった。

拍子抜けするくらい簡単に思えたが、こんなことで全てが解決するなら学校はいらない。思わぬつまずきどころが、まだまだあったのである。

次回、「百ます計算をやってみた」に続く。