前の記事に続き、夏休み中の試練について書きたい。
毎朝8時に娘を学童保育に送るのだが、その後僕は、8時30分までに出勤しなければならない。時間が非常にハードだという話だ。
家から職場まで地下鉄で普通に通うと30分はかかる。
8時に娘を送って、30分後に職場につくのは、どだい無理だ。どう考えても間に合わない。
そのため、どのくらいの時間になるか分からないが、多分毎日遅刻になりますと、先月頃から職場に伝えていた。多少肩身がせまいが、子育ての事情は理解してもらえるだろう。
ところが、実際にやってみると、案外ギリギリ間に合いそうな時間になった。職場に着いて、通行証をゲートにかざすと時刻が自動的に記録されるのだが、初日は8時32分だったのだ。
あと2分。何とかなりそうじゃないか。
8時に娘をあずけると言っても、学童の職員の方々はしばらく前に出勤していて、数分くらいは早く受け入れてくれる。ここ数日の様子だと、7時56分から57分には、あずけることができそうだ。
そこから車で一旦家に帰り、自転車に乗り換えて最寄り駅に向かう。8時12分の電車に飛び乗って、職場の最寄り駅に着くと、8時28分になる。
電車を降りて普通に歩くと8時32分になるが、試しに走ってみたら、なんとか8時30分に間に合った。但しもちろん、汗はかくし息は切れる。
実際問題、2分早く着こうがどうだろうが、仕事の能率はほとんど変わらないのだが、これはもう気持ちの問題だ。
そうして2日目以降、なんとか毎日、8時30分に滑り込んでいる。
しかし、コツが分かってきたものの、もう一つ悩みの種がある。途中一回、乗換があるせいで、電車の走行中も走らねばならないのだ。
細かい話になるが、乗換の際の接続が非常に良く、むしろ良すぎるために全く余裕がない。
乗換のための階段を上がって、一番近い扉に飛び乗ると、すぐに電車が発車するくらいのタイミングになる。飛び乗る車両は先頭から5両目に当たるが、これでは降車したときに時間のロスになる。先頭車両のその先の方に、職場に近い出口があるのだ。
あらかじめ先頭車両の一番前の扉に張り付いていて、到着と同時に走り降りないと8時30分には間に合わない。そこで、電車が職場の最寄り駅に着くまでに、一旦乗り込んだ5両目から、先頭車両へと移動していく必要がある。
ここで問題なのが、先頭から3両目にある女性専用車両である。他の車両は、電車の走行中に人の合間を縫って車両の中を歩くことも出来なくないが、女性専用車両だけは通過することが許されない。
そこで、途中駅に停車した瞬間に一旦ホームに降りて、車両の外を走って女性専用車両を超え、その先の車両に乗り直さねばならないのである。
途中駅は3つしかなく、その間に先頭まで走り抜ける。ほぼ全力疾走を要するミッションである。
このつまらない話、誰かに届くだろうか。一体何と戦っているのか自分でも不明だが、昨日書いたように、修行のように弁当作りをし、修行のように通勤しているのがここ数日だ。一回りして、これはこれでゲーム性のようなものがあって面白いかもしれないと思い始めているが。
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ところで、昨日の記事に対し、スポーツドリンクを金属水筒に入れるのは良くないのではというコメントをいただいた。調べてみると、フッ素コーティングがないと金属が溶け出す恐れがあるとか。スポーツドリンク対応の水筒もあるなどと記述があり、なるほどと思ってポチッてみた。