ALSで妻が亡くなったのが、昨年の9月26日だ。あれから7ヶ月と少し過ぎたことになる。

もちろん今も悩みは尽きないのだが、精神状態のひとつの指標として体重変化を見てみるとこんな感じだ。


20kg程減量したものの、なんだ落ち着いたじゃないかという感じである。

もちろん体重変化は、精神状態をそのまま反映しているわけではない。

そもそも妻の介護が激化した最後の頃、ヤケになって食べていたせいで人生最高に太ってしまっており、わずかに食欲が落ちただけで自然に急激に、体重が落ちた。しかしその後は、どちらかと言うと意識して減量を続けた感がある。

妻を失った悲しみの中、普段どおりの生活をすることが許せず、食べることをやめて自分の身体をいじめてみたかった。

妻は、最後の1年間、口から全く食事を摂れなくなっており、そのことを思いながら、供養のような気持ちで自分も節制しようと思った。

一方で、そもそも血圧が高いので、どうせならこの機会に体重を落とそうという、邪心というか打算的な考えもあった。

さらに気持ちが落ち込んでいることを周囲にアピールするためには、分かり易く痩せてみせたいと思う気持ちも、正直かなりあった。

つまり辛いことがあって自然に痩せたわけではなく、傷心と邪心と打算と健康志向の総和によって体重が減ったという感じだ。

悲しみで痩せたという話しはよく耳にするが、皆、純粋な気持ちで自然に痩せていくのだろうか。それとも僕のように、実際には食べれば食べられるのに、やや我慢して、よこしまな気持ちで痩せていくのだろうか。とても気になるところだ。

このように書くと全く悩みがないように思われるが、まぁまぁ悩んでいることは確かで、昨年末に自分で書いたブログを読み返したりすると、当時の気持ちが蘇って来る。

昨年の11月頃、娘が体育の時間中にケガをして連絡が入ったことがあり、この時は本当に気持ちが挫けそうになった。

亡くなった妻のこと、抱えている寂しさ、これからのこと、娘を見守っていけるか自信がないこと、頑張って娘を育てても、ともにねぎらえる妻がいないこと。それらを思って、もうダメだと感じた。

今、気持ちが持ち直して来ているのは間違いなく彼女のお陰だろう。批判もあると思うが、とても有り難い。彼女の聡明さに、しばしば気持ちを切り替えてもらっている。

それはさておきであるが、一方で体重はもう少し減らすべきである。