今日、午後1時30分から重度訪問介護の認定調査を受けた。調査は3時間に及び、終わったのは4時30分頃だった。

どういう結論になるかは、今月25日の審査会を待たねばならないが、調査員との問答はそう悪い感触ではなかったと思う。

こちら側は、自分とケアマネさん2人の計3人。市側は、調査員の方2人。それから、市が委託する「障がい者生活支援センター」の相談支援専門員の方が1人同席した。

アクシデントがあり「障がい者生活支援センター」の方と僕が途中で喧嘩をしてしまった。というかハッキリ言えば、僕が一方的にキレた。

生活支援してくれるはずの人と支援される側の僕が、どうして喧嘩したのかは、実は本論とあまり関係ないので一旦置いておいて、後で書く。先に、認定調査の本論の話を書こう。

クラウゼ江利子さんに教えていただいたのだが、

「障害者総合支援法における障害支援区分認定調査員マニュアル」

というのが厚生労働省のサイトにあって、あらかじめ目を通しておいたら、確かにほぼこのとおりに聴き取りされた。お陰で調査自体はスムーズだったと思う。

要所要所で補足していったのは、常に介護をしていないと、妻に命の危険があるということだ。

・痰の絡みがひどくなると、窒息する恐れがあり、いつ痰が絡むか分からないので、常に見守らねばならない 。

・ソファに座っていると、すぐに体がずり落ち、あるいは、首が折れて体勢が崩れてしまう。放置しておくと、呼吸しづらい体勢になってそのまま動けず、窒息しかけることがある。

などといった例を挙げて、24時間介護の必要性を説明した。調査員の方が言われたのは、

◆市の規程に沿うと、月88時間の認定になる。1日2〜3時間にしかならない。これを2倍以上上回る時間は、25日の審査会を通してでなければ認められない。
◆別居で高齢の義母は、介護者でないと見て良い。しかし、同居の夫はどうしても介護者になる。平日はともかく、土日は介護すべきと審査されると思う。
◆25日の審査会で、どこまで必要性を認められるか分からないが、土日も含めて毎日24時間というのは厳しいのではないか。

ということだった。実際どうなるかは分からないが、悪い感触ではないと思う。少なくとも88時間よりは多く必要だと見てくれるのではないだろうか。

2ヶ月前は、要介護5で介護保険サービスを上限まで使い切っていなければ認定は受けられない、例外はないと言われて、けんもほろろにはねのけられていた。

わが家の場合、要介護4で介護保険サービスを少ししか使っていなかったので、ダメと言われたが、そこから反論しつつ、一方で要介護5への区分変更を行って、介護保険サービスを使い切らないまま、個別の状況判断で認定可能いうところまでこぎ着け、今回、上のような感触になったのだから、茨の道を随分前進したものだと思う。

もう一つ問題がある。
ひとつ前の記事にも書いた、訪問看護、リハビリ、訪問入浴など、他の訪問サービスと重度訪問介護が同時に入ってはいけないという話について、調査員にたずねてみた。

これも最初、調査員は「重複できません」と即答していたが、sam036yさんが教えてくださった、この記事を見せたら、

「これは知りませんでした、戻って確認します」

と言ってくださった。これも感触、良かったと思う。

今回の申請は、とにかく、ブログとSNSに助けられて、本当に有り難いと思う。名前を上げていない多くの方にも深く感謝します。

そうそう。
忘れそうになっていたが、最後に「障がい者生活支援センター」の方と喧嘩したという話を書いておこう。

調査の聞き取りがあら方終わったところで、センターの方がこんな事を言ってきた。

「まず一ヶ月は、88時間の枠の中でお試ししてみてはどうですか、週1日だけ入ってもらうとか」

は??
意味が分からず、色々問い返した。

・88時間で一度転がしてみてダメという実績がないと認定されないんですか?本当にダメで、もし命を失ったらどうするんですか?

・ケアマネが、これだけの時間必要と算定して、申請して、審査会で必要性を審査して、認定するんじゃないんですか?そのとき、実績としてダメだったという事実がいるんですか?

「そういう意味でなく、実際に入ってみないと事業所も、いきなり週5日とか、出来るかどうか分かりませんから」

・一旦お試しで事業所に入ってもらって、大丈夫これなら週5日でも行けますよって確約取ってからでないと認定できないってことですか?
ということは、まず88時間で転がしてダメだった事実と、事業所のこれならいけますって合意と、両方必要ってことですか?

「私は認定のことを言ってるんでなく、事業所がいきなり週5日とかを受けられるかどうかを心配しているんです」

ここでケアマネさんが
「事業所がダメと言ったら、他を探すだけですし、お試しの意味が分かりません」といったことを言ってくださったが、僕が、

「認定に関係ないのなら、あなたは黙っててください」

と言って、その後その方は一言も喋らなかったという。帰りを送る時も、僕のことを憎む目で見ていたが、憎まば憎めだ。

しかしとぼけるのでも何でもなく全く発言の意図が分からなかった。調査員の方達が帰ったあと、ケアマネが言ったのは、

・例えば700時間の認定を取って、実際には受け手がなくて全部使い切れなかったりすると、使わないのなら時間を削れという話しになりかねない。そんなことにならないように、受け手が確実にあるのが分かった上で事を進めるように、アドバイスしてくれたのかもしれません。

ということだった。
うーん。なるほどね。それなら分からんでもない。

しかし僕がしたいのは、

「制度をしっかり使いたい」や
「認定を無駄なく使いたい」

でなく、

「妻を安全に介護したい」

だ。
そのためには、制度の使い方がなっていなかろうが、本筋からズレていようが、全然関係ないし興味もない。

何と戦っているのか。
ALSだ。
手続きをしていくと、本筋からズレるのが悲しい。