毎週、土日が近づくと気持ちが緊張する。

平日の昼間は、仕事に出る間、義母に介護をバトンタッチすることになるが、休日は昼夜通して、ほぼワンオペで介護と育児をこなさねばならない。

さらに妻の状態は、一週間ごとに確実に悪くなっており、今週はどうか、先週より何が悪くなるのか、どんな事件が起きるのかと緊張することになる。

3連休ともなると、乗り越えられるかどうかが不安で、恐怖すら入り交じる。

連休1日目の長い土曜日が終わったが、夜間も頻繁に起こされ、今、この時間になるまで、寝たり起きたりを繰り返している。

妻は、夕方6時半には、ベッドに入った。そんなに早く寝たら朝までに何度も起きることになるから、お願いだからもう少し起きていてくれと頼んだが、全く聞き入れてくれなかった。前頭側頭型認知症だからだ。

6時半に妻が寝ると、娘が遊んでくれとせがんできた。無理もない、昼間、妻の世話で全く娘を構ってあげられないでいたのだ。

娘を風呂に入れ、洗濯をして、少し遊んであげると9時半頃になった。そろそろ娘が寝ようという頃、今度は一眠りした妻が目を覚ました。

9時半、車椅子を使ってトイレ介助をしたのを皮切りに、ここまでにトイレ介助4回、目的不明の呼び鈴を鳴らされ、起こされたのが3回。

娘は寝付いてくれたが、妻は眠らない。
娘と妻の両方が寝なければ僕は眠れない。

さっき、午前2時にトイレ介助を済ませてから、妻がようやく少し静かになった。今度こそ寝てくれるだろうか。朝まで起きずに寝て欲しい。僕も寝たい。

日曜日の午後まで頑張れば、僕の姉が来てくれる。娘を実家の母のところへ連れて行って、お泊りさせてくれる。そうすれば僕は、妻の介護だけをすれば良い。

なかなか辛い日々だなと思う。
娘が今日、

「ママが死んだら看護師さんやヘルパーさんが来なくなるの?寂しいな」

と言った。女性看護師さんやヘルパーさんとの会話は、娘に取ってママとできない会話の代わりになっている。

何もできない自分。3連休すら恐怖する自分。

3連休なら、身内に助けてもらうことも可能だ。しかし、これから妻の介護と、今年8歳の娘を育てていく、未来を思うと相当の恐怖がのしかかる。

夜中は気持ちが震えて仕方ない。
昼間は持ち直すと思うのだが。