一昨日、トイレの壁に100均のプラケースを取り付けてみた。あらかじめ短く切ったトイレットペーパーを置いておくためだ。


妻は最近、ペーパーを千切るのに苦労するようになった。僕がいる間は代わりにしてあげることができるが、昼間、僕が仕事に出ている間は、自力で済ませることが多く困っているらしい。

ALSの進行のために出来なくなったことが、最近急に増えたように思う。

日常生活のなかでの作業や操作を、力の順に「強」、「中」、「弱」に分けると、大体次のような感じではないかと思う。

測ったわけでもなんでもないし、指を使うか手を使うか、動かし方の細かさなどもあって、実際にはもっと複雑だと思うが。

(強)
・ペットボトルのキャップを開ける
・麦茶のピッチャーのねじ込み蓋を開ける
・麦茶のピッチャーからコップに茶を注ぐ

(中)
・トイレットペーパーを千切る
・電灯のスイッチの入、切
・字を書く
・ハサミで紙を切る
・ドアノブを回してドアを開ける
・車のドアを開ける
・車の運転
・冷蔵庫のドアをあける
・タンスの引き出しを開ける

(弱)
・リモコン操作
・スマホ操作


思い付くものだけを上げてみても、とにかく「中」が多い。

妻の場合、2年前頃から「強」の作業が難しくなった。

しかしその後もかなり長い間、「中」や「弱」の作業は出来ていたように思う。

最近になって「中」の領域が難しくなり、途端に色々なことで支障が出るようになった。

考えてみれば、誰もができるよう、大体似たような力加減で操作できるように設計されたものが多いのだろう。

色々な支障が出てきたのは、決して急に病気が進んだのでなく、似たような力加減が必要な作業が、軒並み難しくなってきたということだと思う。それくらいの領域まで力が弱まったと認めるしかない。

ひとつ前の記事にも少し書いたが、ケアマネさんに今後の相談をしたところ、コロナのために、新たなヘルパー導入が難しくなっているそうだ。

既に入ってもらっている訪問看護も、訪問の回数を極力減らす方向だそうで、昼間の痰吸引のために訪問日を増やす要望もちょっと難しいらしい。

電動昇降座椅子を導入してはどうかと提案されたので、こちらは検討しようと思う。

できることは限られていて、ペーパー置きを作るのがせいぜいたが、ちょくちょく書いているとおリ小さなことから解決していくしかない。