一昨日の昼間、義母からLINEが入った。

『お疲れ様です!(妻)が少し具合悪くて又呼んでしまいました。大したこと無くてホットしました。リハビリでつかれかな?体に異常なく良かったです。』

カッコ書きに置き換えた部分には、妻の名前が書かれていた。あとは原文のままコピペしている。
これを読んで状況を理解できる方がいるだろうか。義母のLINEは、大体このような文体で、僕にとっては、ほぼ暗号に見える。

後から分かったことだが、実はこのLINE、妻が転倒したという連絡だったのだ。

「妻が転倒したが、幸い大したことはなかった。最近しばしば、予定外で訪問看護師さんを呼んでいるが、今日も呼んでしまった。
転んだのは、PTさんの指導でリハビリをした後だったので、疲れてフラついたせいかもしれない。」

大体こういう意味だったようだ。

義母のLINEのあと、妻からもLINEが入った。

「リハビリ終わったら少しこけちゃいました
お母さんいたけど訪問看護さん呼んだよ
何もとくに打ってないです」

妻のLINEは義母とは真逆で、簡潔で分かり易い。
しかし簡潔過ぎて、もう少し情報があってもいいのにと思う。転んだのか!?本当に大丈夫なのか!?もっと詳しく!!という気持ちになる。

帰宅して改めて妻に尋ねたところ、ジョイントマットの上で尻もちをついた感じらしく、激しい転倒ではなかったようだ。

家を離れて職場にいると、妻の様子がわからず本当に心配になる。かといって妻は会話が出来ないので、電話で様子を聞くこともできない。

義母に電話してもいいのだが、義母の話し方は、先のLINE文にかなり似ていて、途中、途中が飛躍するので正直よく分からない。会ってじっくり話せばそれほどでもないのだが、短い時間の電話のやりとりで要領よく聴き取るのは難しい。結局、仕事を終えて帰るまで、状況がよく分からずやきもきすることになってしまう。

さらに昨日の昼間にも、義母からLINEが入った。

『お疲れ様です。(妻)はかなり力ないから今日はあまり動かないようにと言ったが私が家に帰っている間に又座り込んでしまっていたらしく?(娘)に頼まれた事をしようとしたらしくライン来てすぐ行ったが大したこと無くてホットしました。これから何かあったら(娘)にラインの無料電話て連絡するようにしました。(娘)が出来るから大丈夫だと思います。試し電話したから、』

最後が、句点でなく読点であるのはご愛嬌。
しかし前日より更に難解な暗号だ。途中のホッとしたというところは分かるが、あとはほとんど分からない。

娘が絡んでいるようなので、帰宅してから、娘に尋ねてみた。

娘が鍵盤ハーモニカをケースにしまおうと思ったが、なかなか上手く収まらなかった。ママやって!と娘が頼んだので、妻は床に座って手伝おうとした。

ところが、何気なく座ったものの、手足の力が足りず、どうやっても立てなくなってしまった。娘は小学1年生なので、妻を助けて立たせるほどの力がない。

妻は、自室で座り込んでしまったが、そこから7〜8mくらい、三角座りのまま廊下をいざって、リビングに戻った。

義母は、我が家から徒歩15分くらいのところに離れて住んでいるので、LINEで呼び出し、助け起こしてもらった。

家に妻と娘の2人しかいない時に何かが起こると、連絡が出来ず困ることになる。妻のスマホからLINE電話を掛けられるよう、義母が娘に教え込んでくれた。試しに掛けさせてみたらきちんと出来たので、大丈夫だと思う。

…こういう内容だったようだ。

僕が仕事に出ている間、家のことはほぼ、義母に任せてしまっており、とても感謝している。妻の見守りや娘の世話などすることは多い。

ただLINEの文は正直オモシロくて、届く度に、え?これは分からないだろう、と心の中でどうしてもツッコんでしまう。

妻は、三角座りでいざってみて、お尻の肉が落ちたように思うと言っていた。心配は尽きない。

娘からの連絡しやすさを考えて、キッズ携帯かキッズスマホを与えてみようか、どちらが良いかななどと考えている。