ALSとあまり関わりないが、職場のことを書こうと思う。
今年4月の人事異動で現在の部署に配属されてから、かなりの忙しさが続いている。
僕が配属された課には、おそらくADHDだろうと言われている人が2人いる。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、大人の3〜4%くらいにみられるそうで、そう珍しくないらしい。
1人はあまり大っぴらにしていないが、どうやら診断を受けているらしい。僕とはこれまであまり面識がなく、今年4月に始めて知り合った。
もう1人はこれから病院に通うことを考えている。この方とは、20年ほど前にも席を並べたことがあり、ずっと親しくしていて人柄も好きな方だ。しかし、確かに仕事はすごく遅い。
二人とも共通して考えをまとめるのが苦手らしく、土壇場になっても持ち分の仕事が手つかずだったりする。あるいはあまりにひどい出来で、引き上げてやり直さざるを得ないこともある。というかそういうことが日常的だ。
土壇場になって代わりに仕事をするほど辛いことはない。時間ゼロでまとめねばならないし、こんなことならはじめから受け持った方がマシだと思わされる。
同じ係には僕を含め4人がいて、うち2人がそのような感じで、あと1人は、実は僕が最も苦手な人で、ある意味最も扱いづらく、助けにはならない。
4月の人事異動から半年、そんな状態で過ごしてきた。
先々週不意に、上司に呼ばれた。
仕事の分担を見直すことになったという。
いくつかの仕事を本当に僕の受け持ちに変更することに決まったそうだ。
はじめから受け持った方がマシだ
→ はじめから受け持ってもらおう
本当にそういうことになってしまったらしい。
上層部にも状態は概ね伝わっており、話し合われて決まったらしい。
仕事の受け持ち変更とともに、先週から座席も変わった。年度途中でこんな事になったのは、勤めはじめて以来初めてだ。
ADHDかどうかの診断はなかなか付きにくいらしい。本人が自覚して日々の様子を正確に申告すれば診断しやすいのだろうが、自覚がないから申告もできず、申告されないから診断もつかないというパターンに陥りやすいらしい。
また、病院の予約が数カ月待ちで、飛び込みでは診てもらえないらしく、以前から親しくしているその人は、なかなか病院に行けないでいる。正しく申告するためにも初診のときには一緒に病院に行ってくれないかなどと言われている。
ちなみにその人は、責任感も人情も厚いし、若干、天然ぽいところはあるが、それ以上のことは感じていなかった。上層部に詳しい方がいて、ADHDに関して診察を受けるよう勧めた形だ。
しかし、4人中2人というのは、割合が高すぎる。
こういう配置になったのは、理由がないわけではない。
僕が現在配属されている部署は、いわゆる本部組織にあたる。出先への指示や、企画系の仕事をするので、決して暇ではないが、内部向けの仕事が多く、対外的な仕事は少ない。
一方、僕が昨年まで配属されていたのは、出先の部署で、言わば第一線の現場にあたり、対外的な仕事が多い。
妻のことを考え、用事があるときに休暇を取得しやすいことや、自宅に近いことから、本部配属を希望した。
そうして本部組織に配属されたわけだが、よくよく考えると、そういう対外的な仕事の少ない部署というのは、他に配属できないような人を置いておく場所にされやすいということを忘れていた。
ADHDだろうと言われる人たちもいるし、隣の係では、メンタルで長期休職している人が2人もいる。
妻の病気のことで、フォローしてもらおう、助けられる側にまわらせてもらおうと無意識に考えていた部分があるが、どうも認識が甘かったらしい。
順番として、自身が障害や病気で悩まれている方がフォローされる側、僕は自分自身はいまのところ健常だろうと思っているので、フォローする側になるということだろう。
そういうわけでなかなか忙しく、ブログ更新はままならなくなっている。最近、全く更新しなかった大きな理由なので、あえて職場のことを書いてみた。
しかしこの記事も前の記事も、あまりよくないなぁと思っており、近々削除するかも知れない。