あけましておめでとうございます。
少し遅れましたが、今年もよろしくお願いいたします。
我が家の年末年始の様子を少し書こうかなと思います。



僕、妻、娘の3人で、僕の実家に泊まり、年末年始を過ごしている。僕の母と合わせて、計4人で過ごしている形だ。

大晦日の夕食には、さらに僕の姉夫婦一家4人が集まって、8人で鍋やら寿司やらをつついた。今時、こんな大人数で集まる家も少ないと思うが、これがうちの実家の恒例行事だ。

当然のことだが、僕と結婚した当初、妻は、この習慣に驚いたようだ。後に、細田守監督の「サマーウォーズ」が公開されたとき、大家族に圧倒されるこの感覚分かるなぁと言っていた。ただし僕の実家は、旧家でもなんでもない狭苦しい家なのだが。

何故こうなるのかというと、僕の母が、非常に世話好きで、自分の家に皆が集まってくれるのが嬉しくて仕方ない性格だからだ。

僕の現在の自宅と実家とは70km程離れており、荷物を持って往き来するのは大儀だし、正直、家族3人で自宅で過ごした方が気楽だが、母を悲しませないよう期待に合わせて帰省しなければならないという使命感みたいなものがある。

姉夫婦の子供2人なども、既に成人しており、本当は友達と過ごした方が楽しかろうと思うが、ちゃんと集まってくるのは、同じように母の期待に沿おうとしているのだと思う。

とは言えそれは、そう思わせるくらい、普段から母が献身的に皆の世話を焼いてくれるからでもある。

例えば母は、普段育児で自由がないだろうから、たまには2人で出掛けてきなさいと言って、僕と妻を送り出して1日娘を預かってくれたりする。それをまた、正月だけでなく帰省の度に毎回してくれ、孫と遊ぶのは楽しくて仕方ないから構わないよと言ってくれる。なかなか真似できることではない。

お陰で昨日も、僕と妻は半日二人で外出したし、今日も妻が友人と会う間、娘の世話を引き受けてもらうことにしている。さらにもしかすると明日もお願いするかもしれない。僕は、いい歳をしていまだに高齢の母に頼っている。


そんな状況だが、今年に限っては、帰省をどうするか、少し迷った。妻の体調を考えるとできるだけ落ち着く環境にいさせてあげたいところではある。実家は寒いし狭いし、何より夫の実家では、妻は疲れるだろう。

結果的には、娘がばぁちゃんちに泊まりたいと言っていることもあり、例年どおりに帰省することにしたのだが。母を頼れば、娘をあずけて妻の友人に会うことができるというのも大きかった。

一方、例年どおりにしなかったこともある。
お墓参りと初詣は、今回全くしていない。

いつも帰省のタイミングで、僕と妻の両家のお墓参りをしてきたのだが、一方のお墓が、かなり階段を登り降りする立地にあるので、妻の足のことを考えてやめた。もう一方のお墓は行けなくもないが、一方だけお参りするのも気が引けるので両方ともやめにした。

初詣の方も、僕の実家から数百メートルの距離の大きな神社に毎年出向いていたが、やはり妻の足が心配だし、寒風にさらしたくないのでやめた。


妻と知り合って16年、結婚して14年程になる。

独身の頃は、墓参りや初詣もろくにしていなかったが、結婚した途端に真面目にするようになった。破魔矢やお札をいただいて、家に飾ったりし、こういうことを大切にするのも家庭を持つということなのかなと思っていた。

また、大晦日に皆で集まって食事する習慣も、独身の頃は、やや苦痛だったところがあり、それは、姉夫婦と甥っ子、姪っ子に囲まれて、自分は一人というのが形見が狭かったからに他ならない。

妻と連れ添うようになってからは気後れがなくなり、6年前に娘が出来てからは、娘を見せびらかす嬉しさみたいなものに変わって来ていた。

そして妻の病気のことが昨年分かり、また心境が変化してきたと言わざるを得ない。

もともと年末年始の一連の行事の度、来年も同じように過ごせますようにと祈り、一年大過なく過ごせるだろうかと不安を持つ部分があった。

一年の節目としてそう言ったことを考える時期なのだから、これが当たり前なのかもしれない。

2019年が良い年になりますようにと祈りつつ、一年スパンで考えるのはちょっと長いから、今月頑張ろう!とか、それくらいでいいかなとも思っている。