「恐山」は、恐ろしい山ではなく、恐れ多い山なんだね。。。 | ミルキーの今日もブログ日和

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恐山へは

以前から行きたかったんですよ

 

日本三大霊場のひとつで

高野山(2回)、比叡山(1回)には行っていましたからね

 

前日には

例大祭でしかお会いできないイタコさんに

口寄せをして頂きました

 

 

翌日の下北半島は生憎の雨。。。

しかも前日の気温より10℃低い11℃です

冬のカーディガンを盛って来ていて良かったです

カッパも着てフル装備です(Tシャツ、長袖、冬カーディガン、カッパを重ね着しましたよ)

 

宿を7:30出発しました

 

とにかく、

どんな山なのか自分の眼で見なけりゃ分かりません

事前情報で知っていた温泉にも浸かりたいですしね

 

奪衣婆と懸衣翁の像の先を渡れば、そこはもう三途の川

 

硫黄臭が立ち込めます

 

11℃予報の雨模様といい

少々暗い雰囲気

でも、想像よりは明るい感じがしました

 

 


恐山は

1,200年前、慈覚大師円仁(じかくだいし・えんにん)によって開かれた霊場です

円仁が彫刻した一体の地蔵「延命地蔵菩薩」を本尊としています

恐山の前には中尊寺や山形の山寺を建立しましたが、「ここではない」とお告げがあり、

夢に見た場所と同じところを見つけて「恐山」を開山したんですよね

 

専用ガイドさんの案内で周りましたよ(本当は温泉で身を清めてからお参りがいいらしいです)

 

お地蔵様や十一面観音様のご尊顔を拝してのお参りです

 

結婚前に亡くなった息子の為にと

親が奉納した花嫁人形の風習もあるんですね

人形が奉納されているのも拝見しました(こういう風習のホラー小説を読んでいるので、知識としてはありましたけどね)

 

 

 

↑雨のせいか、硫黄の小川があちらこちらに

 

 

 

 

賽の河原には、石積みが沢山ありました

父母に会いたいと、早くに亡くなった幼い子供たちが積んだ石の山

それを鬼たちが蹴飛ばしてしまうのだそう

それを見た子供たちは、また泣きながら石を積むんだとか

下に落ちていた石を上に積み上げましたよ

 

その、悪い鬼を転ばせるために草を結んでおくのだそう

私も草結びを一つしましたよ(雨天じゃなけりゃ、全部結んできたのにね)

 

 

水子地蔵の所ではシャッターが下りず。。。(たまーにあるのよ、こーゆーの)

 

木に草履を結んでおく場所もあるのだと聞きました(ブラタモリで紹介したらしいです)

あの世でも仕事があるから草履が必要だとか、極楽へ行くのに草履が必要という信仰からでしょう

 

 

↑棺に入れたかった故人の私物を納めるお堂がありました(お布施はいらないんだそう)

「あれも入れたかった」「葬儀屋さんに断られた」とかなら、ここへ持参するといいでしょう

帽子や衣類があって、これらは欲しい人が持って帰って着てもいいんだとか

物のない時代はリサイクルしていたんでしょう

今は、いっぱいになったら、年に何回かお炊き上げをするのだそうです

 

 

 

 

恐山のカルデラにある河口湖の宇曽利湖は

初めて見たけれど懐かしい感じがしましたね

白い砂浜の極楽浜です

水の上には無数の黒い小鳥(何の鳥かは不明)

虫でもついばんでいるのでしょうね

硫黄が流れているから酸性ですが、魚(ウグイ)がいるらしいです

 

 

雨なので周囲の山は見えませんでした

前の山々が周囲を囲んで蓮華座のように見えるのだそう

これは高野山も同じです

 

 

晴れた時に石英が混じった池の表面のが光るんだそう

その美しさと蓮華座のような連なる山並みを機会があったら見たいものです

 

水に手を入れて、対岸の死者に話し掛けましたよ

「いつかそちらへ参ります」と・・・

 

 

 

 

植物もあって

所々に、イソツツジという山野草があちらこちらに咲いていました

少しですが、しゃくなげも咲いていましたね

 

 

恐山の山ツツジ・磯ツツジ】アクセス・営業時間・料金情報 ...

↑画像はお借りしました

 

 

湖の見える丘に行って

購入した風車をお供えしましたよ

 

 

 

 

風車はくるくると良く回りました

子供たちは喜んでくれるでしょうか

 

ここ2年ほど、視ることが殆どないので

恐山でも視ることはありませんでした

私にしたら、とても心地いい空間でしたね

 

硫黄の匂いと草木のない場所が地獄に見えなくもないですが

死者が集う場所なのかな・・・という感じはしますけどね

でも、イヤな場所でも忌み嫌う名所でもなく

信仰の場所としての畏怖の念を抱きます

 

 

自由行動の際

境内にある温泉小屋がいくつかあるんですが

 

↑境内の中央に、温泉小屋が3つあります(もう一つは右建物宿坊の裏)

 

冷抜(ひえ)の湯」「古滝(こたき)の湯」「薬師(やくし)の湯」「花染(はなぞめ)の湯」の4つがあります

私は女性用の冷抜の湯に入りました

 

 

 

恐山の入山料500円のみで無料です

小屋によって神経痛とか目に効くとか分かれているんですが

混浴や男風呂には入れませんからねー

 

洗い場はなく

掛け湯をしてから湯に浸かるんです

 

熱いという噂でしたが、湯加減が丁度いい

硫黄は温泉によっては肌荒れするんですが

肌がツルツルですよー

湯冷めもしませんでした

 

お寺の境内に

温泉小屋が点在だなんてレアですわー

 

御朱印帳と御朱印を拝受して頂きました

 

 
 

出来れば、新しい御朱印帳には「御朱印帳」の文字を書き入れて欲しいのですが

殆どの寺社さんでは書いてくれないですね(自分でいつも書いてます)

 

 

恐山は、

恐ろしい山ではなく、恐れ多い山なんです。。。

畏怖の念を抱く山

 

私には

「怖い」と言う印象は全くありませんでした

荘厳さはあるけれど

なんだか懐かしい感じがする場所でした

 

晴れた日にもだけど

月夜の晩に来たいお山です(ここなら深夜に一人でも大丈夫ー)