議員定数議論のゆくえは? | 長野県議会議員 大井岳夫のブログ

長野県議会議員 大井岳夫のブログ

私の発信は主に、Twitter、Facebookで行っています。
よろしければ、フォロー、一言添えた友だち申請をお願いいたします。

佐久市議会における議員定数(現状28)の議論については、

これまで私が所属する議会改革特別委員会が中心となり

特別委員会内のみならず、議員全員での討論等、議論を重ねてきました。


そもそも、なぜ議員定数の議論が起きたかというと、

平成25年4月の選挙において、立候補を表明した方が少なく、

ギリギリまで無投票の公算が大きく、市議選における論戦に影響を与えたことが

大きな要因と捉えています。

(結果的には定数を1オーバーし、選挙となりました)


平成24年12月議会においては、「議員定数を2削減し、26とする」

陳情に対して、採択6、不採択13、退席6(欠員2、議長は採決に加わらない)

で不採択と決したことも、議会内部からの議論の必要性を強めたと

言えるのではないでしょうか。

(私は、陳情を採択の立場でした)




平成25年の改選から2年をかけて議論をしてきましたが

その集大成として、2月9日の議会改革特別委員会において

8名の委員の考えを確認しました。


●定数を削減すべきである・・・・5名

 ・適正と考える定数 27・・・1名

              26・・・2名

              25・・・1名

              24・・・1名

●現在の議員定数は適正である・・・3名


との結果でであり、私は「削減すべきであり、24が適正」と意思表示しました


主な理由としては下記の通りです。

・人口減少、自治体合併を受け、議員定数削減の流れは、全国的なものである。

・10万人都市の平均の定数(約25)からしても、佐久市議会の定数は多い。

・3常任委員会に8名ずつの委員がいれば、審査には大きな支障はな無いと考える。

・先に実施した市民向けに無作為抽出で実施したアンケート

 (1000人に発送し、336人より回答あり)では、59.2%の方が定数を「多い」

 としている。

・「議員定数は減らすべき」という声を、日頃から多く聞いているため。

・議会改革の姿勢を鮮明にするため。


一方、現状維持とする議員はその理由として

・これ以上削減すると、多様な声が市政に反映されづらくなる。

・議員が、議会が遠い存在になってしまうのではないか。

・行政に対するチェック機能、提言力が弱まる

等を挙げています。


確かに、そのような側面もあるのは理解できますが、

最終的には、「議員定数を削減すべき」という思いが上回り、

今回の意思表示となりました。



現状、27名の議員の考えを私なりに分類すると


●定数を削減すべきである・・・・15名

 ・適正と考える定数 27・・・4名

              26・・・4名

              25・・・2名

              24・・・5名

●現在の議員定数は適正である・・・12名


となります。


議長は任期中(本年5月まで)の結論を出したい、としています。

とすると、2月23日に開会、3月23日に閉会する3月議会が

議論の舞台となるでしょう。


「削減派」は議員定数に係る条例案の改正案を提出。

一方「現状維持派」は、今の条例案(定数28)を是とするため、

改正案に反対する構図となります。


ここで重要なポイントは、改正案は過半数の14名を確保しなければ

可決されない、ということです。

(現在の佐久市議会議員数は、欠員1の27名)

そのためには、「削減派」が1つの結論(何人減らすか)でまとまる必要があります。



私は先の選挙で、「定数を4削減し、24に」とお約束しました。


あくまで24にこだわるか、

理想には届かないものの、現実を直視し「削減する(した)」という結果にこだわるか・・・


引き続き思案を重ね、結論を出したいと思います。