こんにちは。
中学部理系担当の佐々木です。
先週のブログで、「梅雨入りする」と言ってしまいましたが、
予報ほど梅雨前線は北上することなく、
先週は晴天続きで梅雨入りしませんでした。
明日は梅雨前線が北上していよいよ九州北部も梅雨入りしそうです。
※今度こそは当たるはず、、、
梅雨入りすると、湿度が高くなって、汗をかきやすくなります。
今年はマスクをしなければならないので、
より過ごしにくくなることが予想されます。
そういう時に注意しなければならないのが「熱中症」です。
熱中症と聞くと、
「炎天下で長時間過ごしたり、運動をして脱水症状を起こす」
というイメージがあると思いますが、
実は、室内でも(しかもそれほど暑くなくても)起こる可能性があります。
それでは、熱中症とはどのようなものなのでしょうか・・・?
高温の環境の下にいたり、激しい運動・労働による体温の上昇で体外に熱を放出し切れなくなると、身体の中に熱が込められてしまいます。こうして起こる様々な病態を総称して「熱中症」と呼んでいます。その症状は軽度から重度まであって、しかも幾つかの症状が重なり合って起きます。
その症状や原因はどのようなものなのでしょうか?
①「日射病」=炎天下で長時間、直射日光を受け大量の発汗で脱水症状になり、一時的に循環血液量が不足して起きます。症状としては、めまい・顔面蒼白・一過性の失神です。※これがみなさんがよく一番思い当たる症状だと思います。
②「熱痙攣」=高温下での激しい労働や運動で大量の発汗があり、しかも塩分補給しないで水分だけを摂っていると起こりやすい。症状は筋肉に痛みを伴った痙攣です。いわゆる「筋肉が攣る」という状態です。
③「熱疲労」=高温下での運動時に大量の発汗によって起きます。脱水とともに体内に熱が籠もるのが原因です。すぐに医師の診断が必要です。症状は強い口の渇き・倦怠感・強い疲労感・頭痛・めまい・興奮・高体温・昏睡です。
④「熱射病」=熱疲労が重症化し異常に体温が上昇します。発汗が止まり皮膚は乾燥、体内で血液が凝固して全身の臓器に障害が起きます。死に至ることもある危険な状態になります。症状は40℃以上の高体温・発汗停止・頻脈・血圧上昇・中枢神経障害・多臓器不全・昏睡などです。
意外なところでは、気温が低い日でも湿度が高いと熱中症にかかりやすくなります。
また、家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあります。
※マスクをしていると熱が発散しにくいのでより注意が必要です。
汗をかき過ぎると脱水症状や、痙攣を起こしやすくなり、
逆に汗をかかないと熱が発散できずに熱中症になりやすくなります。
こまめに水分補給をしたり、室内の温度調節をするなどして、
熱中症にならないように気をつけましょう。