本作の予告編を観て、私らの世代が最初に連想する作品が「カプリコン・1」。私は劇場未鑑賞なのですが、当時の話題作でした。改めて思います。1960年代に本当に月に行っていたの?と。

本作もそんなお話なのかと思いきや、ある意味更に奇想天外でハートフルなロマンティック・コメディ。それも1960年代を舞台にした極めてオーソドックスなラブロマンスが卒なく繰り広げられるので、どこか安心安全過ぎて観ている最中も観終わってからの読後感(?)もイマイチ盛り上がらなかった。作品の演出上仕方のない事なのかもしれませんが、そもそもそっちは“生中継”じゃなくていいよね?と突っ込みたくもなりました。

 

現役ハリウッド女優さんの中で、出演しているだけで観賞意欲が増すのがスカーレット・ヨハンソン。主演も助演もアクションもなんでもこなす彼女がちゃんと主役を張ったのは「ブラック・ウィドウ」以来。彼女の魅力は十二分に発揮されている小粋な作品ではありました。もしかすると、あとからジワジワ評価上がるかもです。

 

日付:2024/7/28
タイトル:フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン | FLY ME TO THE MOON
監督:Greg Berlanti
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN9
評価:5.5