TV放映開始が1986年10月との事なので、当時私は大学生。劇場版第1作がその翌年には公開されていて、当時の人気が伺えます。

それからなんと38年の長きにわたり愛され続けたタカとユージの名調子をもう一度拝んでおこうと、劇場に足を運びました。

 

久し振りに横浜に舞い戻った2人が巻き込まれる横浜の一大事。“旧知の仲”として登場する劉飛龍や夏子との過去のしがらみは、全てこの最新作用に用意されたエピソードなのが紛らわしい。

歳を取る程に不死身さを増すイーサン・ハントとは異なり、ちゃんと老いぼれた2人が寄る年波に虚勢を張りつつ奮闘する本作(実年齢は70オーバーですか!)。2人そろって煙草もやめて、昭和は遠くになりにけり、です。

ノスタルジー以外に何も見所がない本作。真山薫嬢の痛々しさはそれすらも棄損しているかのように思えました。

 

細かい話ですが、オープニングとエンディングの役者さんのクレジットは、舘さんと恭平さんの名前が最初と最後を飾る。絶対横並びの方がシックリくるのになー、と思いました。

 

YAHOO!映画がサービスを終了後も、新作のレビューを登録している人が大勢いて、今も映画版食べログ的に参考にしています。一定のレビュー件数が集まった作品において4点超えは「面白いの証」だと思っているのですが、本作の点数は驚異の4.6点(7/27時点)。評価件数もレビュー数も申し分ない数が集まっている本作ですが、観賞後の自己評価とはあまりにもかけ離れていました。

 

日付:2024/7/27
タイトル:帰ってきた あぶない刑事
監督:原廣利
劇場名:シネプレックス平塚 screen4
評価:4