1月10日

池袋での観劇後、地下鉄を乗り継いで白金高輪駅で下車。

これまで一度も訪れていないのが我ながら不思議でしょうがない。機会を逸するというやつでしょうか(2000年には南北線も全面開通していたというのに)。行きたい行きたいと思いつつ30年近く経ってしまった。
といった話を覚えていて下さったMさんにお声掛け頂き、望外の初訪問が叶いました。

 

 

この日が今年の初日という事で、限られたメニューの中からアラカルトで。全部Mさんにお任せです。

 

桜エビとグリュイエールチーズがのったアミューズ

 

 

季節の野菜の蒸し煮冷製 コリアンダーの香りと

日本人とエチュベというお料理との相性の良さが、ここに極まれりといった感あります。もっと若い頃に訪れていたら、このお皿の魅力を理解出来ただろうか・・・?

 

 

鹿のテリーヌ フォアグラ入り

 

 

青森 平目のムニエル ベーコン・ソース

 

 

フランス シストロン産仔羊鞍下肉ロース ジャガイモのグラタンと

 

 

 

 

 

 

本日ご一緒させて頂いたのは、Mさんと京都の有名鮨店の若旦那様。貴重なワインのご相伴に与りました。

 

乾杯の泡はお店のリストからHENRIOT Champagne BRUT SOUVERAINを

 

 

Saint-Aubin Murges des Dents de Chien 2020(Domaine Larue)

こちらもお店のリストからグラスで。モダンな風合い

 

 

Chambolle-Musigny Les Cras 1995(Ghislaine BARTHOD)

マグナム。このワインに潜む軽微なブショネを一口目で自己申告された京都からのお客の検知能力に驚く。私もブに関しては結構敏感な方だと自認しているのですが、正直最初は違和感止まり。空気に触れて徐々に顕現してきましたが、最後まで軽微なままでした。

 

 

Musigny 1995(G.Roumier)

95年の魅力と難しさが同居したミュジニー。開くのに結構時間を要していたような。もう少し時間があればどうなっていたのでしょう?

 

 

栄枯盛衰著しい東京のフレンチ。私が通っていたお店も閉店や移転やリニューアルしたお店がほとんど。お店に対する”周囲の目”も様変わりする中、新たな権威に靡く事も媚びる事もなく泰然と同じ場所でお店を続けながら、その評価は微塵も揺がない・・・という印象を長年持ち続けていました。その普遍性の高さ故に「いつか行こう」「いつでも行ける」から勝手に敷居を高くしてしまっていた。

 

念願の初来訪を果たし、今の気持ちは「また行きてぇー!」(←言葉に品がない)

今回初めて訪問し、お料理も評判のサービスにも感じ入りながらも、まだまだその端に触れただけなのだろうとも。再訪がとても楽しみになりました。

ご一緒して下さったお二人に感謝です(体調を崩されたKさんにも^^;)。ありがとうございました!

 

帰りは品川駅までテクテク歩きました