我が家では1997年に大磯に引っ越してきて以来ずっとプロパンガスを利用していて、調べてみると神奈川県って西の半分は未だに都市ガスが供給されていない状況。結構前にニチガスさんという業界大手の営業に切替えの提案を受けて契約を変更し、その際グッと料金が下がったのですが、最近の支払額を妻に訊くと、以前のような料金に戻っている。

で、「ガス屋の窓口」なる相見積もりサイトで現状のガスの使用量と請求料金を入力したところ、今の支払額が大幅に下がる会社を紹介されました。最終的に最安値の料金だった埼玉に本社がある会社に決めて、あとは切替工事に立ち会うだけとなった工事日の3日前、ニチガスの担当営業が引き留め工作に現れた。

最初のうちは「工事日に私も同席していいですか?」とか訳わからんことを色々言っていたのですが、「要は引き留め工作ですよね?」「はい」「幾らになるの?」「これこれこうで」「メールで下さい」

で、実際に提示された料金は、切替先の業者とほぼ変わらない。加えて半年間料金をタダにするという申し出まで加わっていた。

ちなみに、それまで支払っていた料金はというと、ここ1年間の推移はこんな感じ。

基本料金も単価もコロコロ変わっている。

これを、基本料金\1,650、利用料金は~10㎥が\330/㎥で、10㎥~\275/㎥にしてくれるという。

新料金に照らし合わせると、7月分として支払った\13,239は半額以下の\6,023となる。

 

切替えを検討した途端に大幅値下げの料金を提示してくるという、言ったもん勝ちの状況。生活のインフラを賄っているガス会社が利用者に請求する料金単価が、個別設定である不公平性。この業界、こんなんでいいんかいと言いたくなる。

 

ちなみに工事の3日前に現れて、「3日前ですよ、今更現れて間に合うの?」「クーリングオフ期間があるので大丈夫です」とか言っていたニチガスの担当営業は、↑の価格提示に対して、「いつまでこの単価を保証してくれるのですか?」「過去1年間の基本料金と単価の変更経緯を教えて下さい」と質問したところ、そこで返事がなしのつぶてになってしまった。 

 

工事の日、切替先の担当者に一連のニチガスの対応について話をしたところ、「今日一緒に行ってもいいかと言われたので丁重にお断りした」「確かにこの1年の価格変動は(ニチガスさんに限らず)異常でした」「ニチガスさんは半年毎に料金見直しています」とニチガスに成り代わって教えてくれた。

 

ニチガスのような大手でも料金に関してはこんな状況。プロパンガス業界は、請求された通りの金額を長年にわたり文句も言わずに支払っている利用者が馬鹿を見る構図のようです。

ちなみに新たに契約した会社との料金設定は「ガス屋の窓口」価格との事。一律料金でないのはどの会社も同じ。し烈な契約者確保の争いが繰り広げられている中、同業者同士での価格カルテルのような動きが見られなかったのは不幸中の幸いか。

 

プロパンガスを利用しているそこのあなた、我が家と同じような料金を請求されてやしませんか?