7月21日

1月にnononaさんでご一緒した専務のお客様は、実はグリヴレのコレクターだという事が判明し、その話題でこの日一番の盛り上がりを見せたのですが、無知な私は「グリヴレって何?」状態。

ドクター・バロレが偉大なるコレクターだったのに対し、グリヴレは幻の造り手という感じでしょうか。前回はブショネ連発だったので、先ずはリベンジも兼ねて神田錦町Yaoyuさんに集合しました。

 

Champagne Blanc de Noirs Extra Brut Les Maillons(Ulysse Collin)

ユリス・コラン旨!上品で繊細でグレープフルーツのような果実味とノワールの色気との絶妙なバランス。いや美味しかった!

 

 

 

 

Chateau-Grillet 1987(Neyret-Gachet)

軽いブショネながら、時間と共にワインのポテンシャルがその残念な余韻を追いやって、お料理とのマリアージュを楽しめた。最近のヴィンテージはとんでもない値段になってますね。

 

 

 

 

Batard-Montrachet 1999(Domaine Leflaive)

私が持ち込んだワイン。肉厚な果実味と、胡麻というか栗というか、丸みのある風味。悪くはないけれど、ん-こんなもんかって感じ。早めの抜栓が必要だったかも。しぶとさは感じたものの、そこまでの高揚感はなかった。

 

 

Ruchottes-Chambertin 2004(Philippe Pacalet)

パカレ節全開、2004年にして不健全さは皆無。上と下の差をあまり感じない造り手さんかと思っていたら、時間と共にグラン・クリュの偉大さも実感。

 

 

いかにもパカレらしい色合いと濁り具合

 

 

Romanee Saint Vivant 2018(Domaine de L'Arlot)

今日はなんてイイ日なんだ、こんなワインのご相伴にまで与れた。こちらもパカレ同様に、クリマ以前に造り手の“らしさ”が全開なワイン。礼儀正しい淑女のような、若い内から美味しいワインだことと思いながら味わっていたら、こちらも外気と馴染むにつれてグラスにどんどん“気”(?)が充満していった。

 

 

 

 

Romanee-Saint-Vivant 1998(Domaine Follin-Arbelet)

RSVがもう1本登場。いい具合に枯れていて、古酒の見本のような味わい。こちらマキコレとの事で、個人的には意外だった。所謂当時のクラシカルな造りの、かつケミカルなワインだと感じたのですが、そういうわけではないらしい。

 

 

 

Echezeaux 2003(Domaine Bizot)

某ワイン・オークションで高値を付けていたビゾー。我が家のセラーからは10年前に一掃して以降、とても購入できる値段じゃなくなってしまった。灼熱のヴィンテージ2003年のエシェゾーは、これまたビゾー節全開の美味しさ。パカレ、ラルロ共々、ミレニアム以降のワインはいずれも造り手のクセが強い!でもって美味い‼

 

 

 

Chambolle-Musigny Les Beaux Bruns 1964(Domaines Grivelet)

これだけの銘醸ワインを前座に従えて、本日の主役登場。ドメーヌ物。シンガポールのワインショップで見つけて購入されたそうです。

所謂一つの完全体。かつてラ・シュエットで味わった1950年代の名もなきネゴシアン物や、怖いもの見たさで購入してみたドクター・バロレ・コレクションと同様に、奇跡的なコンディションで官能的な美味しさを湛えたワイン。澱など皆無。

時間というハードルを乗り越え、熟成という魔法すら超越して別次元の液体に昇華しているかのようなワインに超久し振りに邂逅。提供者とバッカスに只々感謝し合掌。

 

 

 

 

この日初めて訪問したYaoyuさん。階段を下りて扉を開けると、ガランとしたモダンな空間に木製のテーブルが十分過ぎる間隔をもって配置されている。モダン・フレンチのジャンルに入る感じでしょうか。この日のワイン・リストに絶妙に対峙してくれるお料理を堪能しました(この日はすべてアラカルトでの注文)。

壁に飾られたワインのボトルは自然派系が中心な気がしましたが、そっち系の旨安ワインとアテを楽しむビストロの類とは一線を画していそうな本格派。この日のお皿がどれもメチャ後を引いていて、今すぐにでも再訪したい気分が続いています。カウンター席、非常に気になります。

 

ガスパッチョ仕立てがいきなり旨!

 

お野菜旨~‼

 

雲丹メチャ旨!!

 

 

穴子超旨~!!!

 

お肉シットリ旨‼

 

デゼールも旨‼

 

ご馳走様でした~‼‼

 

 

この日は6人で8本。

Champagne Blanc de Noirs Extra Brut Les Maillons(Ulysse Collin)
Chateau-Grillet 1987(Neyret-Gachet)
Batard-Montrachet 1999(Domaine Leflaive)
Ruchottes-Chambertin 2004(Philippe Pacalet)
Romanee Saint Vivant 2018(Domaine de L'Arlot)
Romanee-Saint-Vivant 1998(Domaine Follin-Arbelet)
Echezeaux 2003(Domaine Bizot)
Chambolle-Musigny Les Beaux Bruns 1964(Domaines Grivelet)

 

ワインとお料理の双方にシビれた一夜となりました。

参加者の皆様、Yaoyuさん、ありがとうございました!