飲んだ日:2023/2/23
国・地域:独ファルツ
Vintage:2020年
銘柄:Spaetburgunder "S" Trocken(赤)
ランク:QbA
造り手:Bernhard Koch
A.P.NR.:5035176 42 22
輸入業者/購入店:(株)稲葉/ワイン&リカーズ Rocks off
価格:\2,880
購入日:2023/1/29
飲み頃度:飲み頃/満足度:6/10

 

写真では伝わりづらいですが、グラスに注がれた色合いからして本格的。涼しげでピノ種らしい果実の甘味にちょっとだけ薬草っぽさと茎を感じる青っぽさも。いずれも上品な味わいの要素として纏まりが良い。この価格にして、シュペートブルグンダー≒ピノ・ノワールが高貴種である所以を体現しているかのようなワインで、美味しさもさることながら、ブル好きのはしくれとして惚れ惚れする仕上がり具合だった。かつて味わった中ではシェルター・ワイナリーのシュペートブルグンダーも気に入っていたようですが、コッホのそれは真っ当さと本格感が際立っている。

 

こちらのケラーマイスター(醸造責任者)は坂田千枝さんと仰る日本人女性との事。稲葉さんによるとブルゴーニュのピノノワールが好きで、それに近づけていきたいと考えていますとの事ですが、その意図はこのワインに十分反映されていると感じます。

これがブルゴーニュなら上のクラスも飲んでみたいとなるのですが、稲葉さんが取り扱っているシュペートブルグンダーはこの1種類だけ。ただ造り手のHPを見ると、似たような価格帯の複数銘柄が数種類と、"Pinot Noir"と銘打ったお高めの銘柄が何種類も存在していた(この区別は何なんだろう?)。

とりあえずは他の葡萄品種を味わってみたくもなりましたが、独ワインあるあるで普段お世話になっているお店では取り扱いがありません。この問題、なんとかならんかなぁ。