飲んだ日:2022/12/24
国・地域:仏ブルゴーニュ
Vintage:2001年
銘柄:Bourgogne Les Grands Champs(赤)
ランク:Regionale
造り手:Jean Raphet
輸入業者/購入店:(有)ル・テロワール/Alcoholic Armadillo
価格:\26,000(あるあるBOX 年越し8本セット)
購入日:2022/12/8
飲み頃度:飲み頃/満足度:7/10

 

年末年始は“福袋”的なセット物が各ショップから発売されていて、私も何度か手を出した事がありますが、最近は食指が動かない。お値段的にお得なだけで興味のないワインが入っていると結局満足度が上がらない。

その点においてR.W.G.誌の表紙カレンダーまで付いた年末の“あるあるBOX”は、そもそも私にとっては好きなワインの方向性を定めてくれたお店のセレクションなので、どれも当てが外れる事がない。

と言いながらも下世話な私は入っていたワインの市場価格を調べたりしちゃうのですが、大抵高そうなワイン2本でほぼほぼ元が取れた上で、残りの6本分がそのままお得感に結び付いてしまう。他店と比べてもそのコスパ度合いは抜きんでている気がする。

でもって今回入っていたこちらのワイン。これは先の「高そうなワイン2本」とは別の1本、もはやこの造り手を愛した飲み手にとっては“プライスレス”な1本。

飲み頃を確信し、X’masイブのこの日開けてみました。

 

"CUVEE UNIQUE"と記されたノース・バークレー物のジャン・ラフェを飲むのは果たしていつ以来?20年近く前に新宿のVin Vino Bruleで開けたクロ・ド・ベズが最後だったような・・・このタイプのエチケットもボトルも写真も我が家には一切残っていない(のでこちらのボトルは永久保存)。

 

澱が舞うボトルを立ててしばし待った上で抜栓。気が急いていたのか、コルクを折ってしまった。

レンガ色に染まりつつも明るめの液体がコルクの破片と共に注がれたグラスからは、良いとも悪いとも区別がつかないくぐもった香り。ゆっくりと口に含むと、口の中での温度上昇に伴いしっとりとした森の中の草木、なめし皮、熟しきった赤系の果実にきのこの風味がもわもわしながらほぐれ出てきた。

まずはそのコンディションの良さに一安心。この日の定番X’masメニューの食事にも勿論合致。エチケットを見て珍しくあっちから興味を示した妻にも勧めたところ、年に数回あるかないかのお代わりを所望された。

驚いたのは翌日。しっかりとエア抜きをして一晩経過した2日目は、更に旨味が増していた。極上のACブルであり、クラスを超えた幸せ感漂わせるワインと化していた。

最後の一滴まで飲み終えて、澱に塗れたグラスを眺めながら、ラフェおじさんの笑顔を思い出した。

ご馳走様でした!!!

 

 

 

お懐かしい~!!