たとえば君~40年の恋歌  | Whistle Stop Cafe Ⅱ

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Les Aventuriers Deuxième étape

 


万葉の時代から歌われた恋の歌が相聞歌である。
現代では中々この相聞歌に触れる機会が少なくなったが
天才歌人=河野裕子さん永田和宏さんの相聞歌はつとに有名である。

河野裕子さんと永田和宏さんご夫婦の
恋人時代だけではなく、その後の40年間に渉りつくられた
二人の1000首近くの相聞歌の中から380首あまり本書では編まれている。

 


タイトルの「たとえば君」と言うタイトルは

1972年の第一歌集の青磁社発刊の「森のやうに獣のやうに」から

たとえば君
ガサッと落ち葉をすくふやうに
私をさらって行ってはくれぬか



そして返歌的なものとして

あの胸が岬のように遠かった

と永田氏・・。

このタイトルで、「河野裕子の青春」として綴ったものがある。