腐れ縁のJBL・D130 | Whistle Stop Cafe Ⅱ

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Les Aventuriers Deuxième étape




JBLのD-130である。
D-130は実は10代の学生の頃、ジャズを聴くために最初に買った初のJBL製品なのだ。
以降の変遷を語ればきりがないほど。

D130(130A=2220B)は売っては又買いと何度も手元にやってきた
腐れ縁とも言えるワイドレンジなエキステンデッド・ドライバー。
ギターアンプに良し、SRは当然でバンドやるならステージモニターにも良し、
映画用によし、そしてオーディオ用に良し。
ギターアンプだとD130の弟分のD120(f)=(K120)が有名だ。
あのFender系の御用達でもあり、昔はお世話になったものである。

 

 


くせのあるエキステンデッドドライバーで、使いこなしには少しコツがいるが
ギターアンプからオーディオユースまで守備範囲は広大。
くせが強いので誰彼でも勧めるわけにはいかない。
しかしツボにハマれば極上のパフォーマンスを演出する。

手元に残っていた最後のD130は、昨年まで映画再生時の音声用として使用していた。
家庭用としてセリフを再生させたら、VOTTが備わった往年の映画館にいるようである。
(はなからVOTTのA5でもあれば、それはご機嫌なのだが)

球のアンプを一台増やしたのを契機にオーディオ用に振り向けた。
それが今年の冬の事。
175DLHのある穴をふさいだC38エンクロージャーに入れ直したD130。
10代の頃、最初に買ったものと比べると渋く暗い音調なのは
時代を経るごとに暗い音になっていくJBLの15INCHウーハーの特徴なので
往年のあのパッと明るく輝き前に出たLansing直系のネイキッドなD130ではない。
とはいえ、それは百も承知のハナシである。

ギターアンプ用でもオーディオ用でも、D130との腐れ縁は死ぬまで切れないのか・・。
そんな気がしてきた。
今手元に残っているD130で再びジャズを聴いてみよう。

そんな気にさせてくれたのは、J・B・Lansingの遺産があったからこそ。

 

 


そこで最初にターンテーブルに乗せる円盤はこれだろう。
エルビン・ジョーンズとJBL。
カッと熱く吠えるジャズ。
黄金の組み合わせの一つであろう。
J・B・Lansingオリジナルの世界感がそこにある。