きれいなアンヨは好きですか? | Whistle Stop Cafe Ⅱ

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Les Aventuriers Deuxième étape

            「mitzi」


「きれいなお姉さんは好きですか?」
という某家電メーカーのドライヤーCMキャッチコピーがあった。
今の基準からすれば、ジェンダー問題含めて言えば、
ちょっとギリギリの表現だろう。
それはわからないでもないが、男としてはまあ良いではないかと・・。
そういうと、また外野から猛反撃を食らうのだが。

では、「きれいなお姉さんのアンヨは好きですか?」
何てことを言うと、今の時代、女性は男どものモノとしての愛玩商品ではない!

 

と倍返しクレームが来そうだ。

 


戦後目の当たりにした、日本人の体形は小さく脚は短く、
海外の映画やテレビドラマ、雑誌で見る女性たちの身長に、
その脚の長さに、欧米人のスタイリングには圧倒された日本である。
そして高度経済成長からバブルへと急激な飛躍と共に、
豊かな食生活や生活様式の革新によって、日本人の体形も欧米並みへと成長し、
それに伴い女性の脚もすらりと長く伸びていったのである。

こうして、美脚が日本人もそれに倣ってくれたのだから
性的対象云々ではなく、素直に美脚を称賛しようではないか。

 


一番上の写真のアルバム「mitzi」は俳優で歌手でもあるアメリカのミッツィ・ゲイナーである。
映画「南太平洋」の俳優だと言えば、知っている人もいるだろう。
LPレコードのこのジャケットは中古レコード屋でも目を惹く人気のアルバム。

美脚をジャケットに使うのは良くある事だが、
本邦はあざとくなく真っ向から「どうよ!」といって
見せている。開き直ってどこが悪い。
彼女には俳優業としての美脚が最大の商品なのだから。
プロのエンターテイメントに徹した世界のすごみである。

因みに本邦のアナログ・レコードは180gの重量盤で再発売中だ。
こんなのは、ちまちまとCDで聴いていても面白くない。
聴くならアナログに決まっている。
(できればモノラルでぶ厚い音で録音して欲しかった。)
再発盤とオリジンとは曲目が少し異なるが、買い逃した人は急げである。