ナタリー 三回忌 | Whistle Stop Cafe Ⅱ

Whistle Stop Cafe Ⅱ

Les Aventuriers Deuxième étape


        ナタリー・ドロン

 

アラン・ドロンが生涯で唯一婚姻関係を結んだ
たった一人の正妻である。
生涯たった一人の妻というのも
一般人としては違和感があるが、
映画の世界的スターがたった一人だけというのも
違和感があるような気がする。

 


もちろん、ナタリーと別れた後は、晩年まで
あのミレイユ・ダルクと長い長い同棲生活へ入るわけである。

 


ナタリーとアランとの間にはアンソニー君という男の子がいるわけだが、
彼ももうじき、”赤いちゃんちゃんこ”を着させられる歳になったらしく、
個人教授の頃から時間が止まってしまっていた側とすれば、
ナタリーの逝去すらも、もうそんな年齢になっていたのかと
しばし感慨にふけったものである。

 

 

スクリーンの中のナタリーしか知らず、
時間が静止し、そして世の中の時間が数十年経ち
ある日彼女の訃報を聞き及ぶにつけ、はっと現実に引き戻された
一昨年の1月のとある日を忘れない。

 

 

 

 

           個人教授

 


気の多い奴と言われようが、やはりこの人の魅力は圧倒的で、
永遠に”格好いい姉御”なのである。