トラに責任はない~すべては人災 | Whistle Stop Cafe Ⅱ

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Les Aventuriers Deuxième étape


那須サファリパークで発生したベンガルトラのボルタに、

誤って飼育員が襲われ重傷を負ってしまうという
痛ましい事故があった。

ニュースによれば、
前日の閉園後、トラが獣舎に戻ったかどうかを確認せず獣舎を施錠した疑いがあり、
トラが通路に出たままになっていた可能性があると説明した。
前日の担当飼育員は「外から通路まで戻ってきた様子は確認したが、
獣舎に入ったかは分からない」と話しているという。

前日の閉園後、トラが獣舎に戻った事を確認せずに獣舎を施錠し、
当日はトラが通路にそのままいた状態を知らずに飼育員が檻へ入り
事故がおきたわけである。

こうなると、施設のずさんな管理体制による
あきらかな人災であるというしかない。
この施設は以前にもこうした事故を数度も起こしているようだが、
本当に重傷を負われた飼育員に方へは、お見舞いしたい。

ただただ重傷を負った飼育員さんには大変に申し訳ないが、
トラのボルタには全く責任がない。

間違ってもボルタを薬殺するような事はあってはならない。

糾弾されるは施設管理体制であり、
人災というしかない。

二度三度もこうしたずさんな事故を起こしてきた
那須サファリパークは、あってはならない今回の事故の
原因究明と徹底した意識改革と管理体制の見直しで、
二度とこうした事故がおこらない体制を再構築して欲しいところだ。

 

それができないのなら、今後の施設の存続を再考した方が良い。
子供たちの喜ぶ顔がみえなくなるのは寂しい事だが、
当事者の動物たちにとっても、ビジネス優先でかつ、手抜きとずさんな人間どもの
元で暮らしていたくはないだろう。

そしてけがを負った3人の飼育員さんの一日も早い回復を
(もちろん心の傷の回復も)、願ってやまない。

又、再度言えば、トラのボルタにも責任は全くといってない。
処分などされる理由はなく、
ずさんな人間の管理体制の犠牲となってはいけない。