クープラン一家のクラブサン作品集/グスタフ・レオンハルト
チェンバロの音色は好きで、
過去に休日の早朝のかけ流しには必須アイテム。
10代の時に最初に買ったチェンバロのLPは、
女流奏者ピエシのバッハ ゴルトベルクと
クープラン作品集の2枚。
厳かなバッハに対して、どこか肩の力が抜け
荘厳なチェンバロ(クラブサン)の響きの中にも
軽やかさと洗練を感じるのはフランスの音楽家だから。
クープランといっても、クープランは一家を成す音楽家の一族であり、
このCDはクープラン一家の一員の何人かの作品をピックアップされたものだ。
最初に買ったLPのおかげで、クープランの音楽性は
身に沁みついており、より深堀されたクープラン一家の作品集という事で、
抵抗なく聞き流しのできる作品集だ。
ピアノばかりではなく、厳かにして繊細な表現のできる
クラブサン=チェンバロも多くの人に聴いて欲しい楽器だ。
グスタフ・レオンハルト
奏者のグスタフ・レオンハルトは、古楽器の第一人者にして
チェンバロの巨匠だ。
巨匠といえども、修行僧のような堅苦しい聴き方はしない。
私は、いたって”まじめな聞き流し”をする。
フランスのバロックはこれで良いのだ。