加藤知子のバッハ 愛聴するバッハの作品には、例の無伴奏チェロや、 本邦の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」は 過去に名人達による歴史的名演が多数あり、 それらを演奏者別に片っ端から聴き漁ってきた思い入れのある作品。 それでもそうした著名な演奏家をさしおいて良く聴くのがこの盤である。 邦人の女性ヴァイオリニスト。加藤知子。 凜とした得も言われぬ響きは、京都の古寺の庭で弾いている場所で一緒にいるような気分になる。 静謐な響きは強く時に鋭く、それでいてやわらかな包容力も併せ持つ。 「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」