3月3日(木)もうすぐ明日になる頃にトラン無事におうちに戻れました。

たくさんの方のご協力があり、生きているトランに会えて、本当に嬉しいですし、安心しました。

近隣のボランティア団体の協力もありがたかったです。

備忘録そして、願いませんが脱走捜索案件に携わる方の少しでもお役に立てばと思いご家族の了承を得ましたので、時系列に記録を残します。★マークは継続して状況に合わせて行ったことです。

 

 

 

 

2月11日(金)20:30すぎ 

アクシデントがありトランが窓から出てしまう。どうしたらいいかとご家族に聞かれ、このブログトップページのひとまずやること表を送る。ブログ、★インスタグラムで情報を発信。★出て行った窓を開けて室内にフードを置く。

 

2月12日(土)

猫の会で★家の周りに設置する捕獲器を運び説明、チラシを作る。新聞店の配置を確認して、印刷したチラシをメンバーとご家族でリレーして、販売店まで。休刊日のため最初の折り込みは次の火曜日。同時にデータから自宅での印刷も行い★ポスティングしながらひたすら近所を歩く。捕獲器には見たことのない周辺で暮らす猫の皆さんが次々に入り、個体の癖に合わせて今後は入らないように仕向けて行く。お母様がトランを呼ぶ音声を録音。

 

2月13日(日)

新聞折込を待たずに情報が欲しいので、ポスティングを強化。マンションの入り口や動物病院、店舗など最終的には45軒の協力を得る。

 

2月14日(月)

フードの音をさせて歩いたり、脱走後に走っていった道すがらにある有料駐車場が借りれないかなど調べる。近くに水路があり入り方を確認。自宅周辺50メートルのおうちの皆さんにご協力いただき庭などを細かく見せてもらう。くるねこ大和にチラシを掲載依頼。

 

2月15日(火)

通常捜索に加え、水路に入ってみる。お父様がトランを呼ぶ音声を録音。くるねこ大和掲載。ご近所野良猫クロちゃんがどうしても捕獲器をあきらめてくれない為悩む。

 

2月16日(水)

A4チラシに加えて手渡ししやすいA5を作成。★夜間に加え早朝捜索も継続。

 

2月17日(木)

クロちゃんがいるからトランが帰れなくなってないか問題。・・・今までの脱走案件ならばもう光が見えていいのに目撃情報の薄さよ。トランはカリカリ派らしいが、捕獲器に王道のささみを投入。クロちゃんの所有権確認がほぼ完了の状態である為、逆にクロちゃんをTNRする計画を立てる。そうしたら、それが伝わったらしく捕獲器妨害が減っていく。この日は初の目撃証言が。しばらく粘るがダメ。

 

 

2月18日(金)

昨夜の猫がトランならば、今度こそといろいろ考える。クロちゃんは入らず、トランは入る捕獲器のやり方。そしてスタイルの違う捕獲器をやませどうぶつ病院が持っているのを思い出し借りる。新聞折込第2弾が到着。

 

2月19日(土)

次のチラシが日曜日にはいることに。これでチラシ総数は4000枚近くなる。家の周りの動画撮影に挑む。

 

2月20日(日)

新規でチラシを入れた地域からは続々と情報が。★みんなで手分けして本猫確認をする。チラシにない写真をわかりやすくカラーコピーして使う。以前TNRを行った現場のマナーがある餌やりさんたちは、すでに情報を共有して気にしていてくれた。迷子猫は地域猫現場などにあらわれることがよくあるのです。そして、★各地域の餌やりさんの家やそのまわりにもチラシを。この夜家の前の捕獲器にトランに似た猫が入る。離れた場所で確認ができてない似た猫と、家のすぐ近くにそっくりさんがいたことで、捜索範囲を広げつつ細かくやっていかないといけないことを痛感。

 

2月21日(月)

行政の路上死をした猫の確認作業を行う。外に出るということは交通事故にあっててもおかしくないわけで。家の周りにトイレ砂もプラス。

 

2月22日(火)

捕獲器を設置する場所を拡げる。ご近所さんたちがとても協力的。捕獲器のシーツの貼り方を変える。ここ数日猫の動きが明らかに明け方に寄っている。

 

2月23日(水)

ご近所の庭をさらに見せてもらう。トランがいなくなってから1回でも開閉した物置なども調べる。管理者となかなか連絡が取れなかった場所なども全部見る。家の周りの側溝内を調べる。

 

2月24日(木)

家の近くの水路からつながった地域から連絡が入りだす。複数の証言からどうやら該当猫が2匹いることに気が付く。1匹は確認が取れたがもう1匹がわからない。

 

2月25日(金)

もう1匹?のはっきりした情報が入ってくるようになり、聞く限りトランに似てる。でも会えない。

 

2月26日(土)

続けて会える1匹の方の情報だけがひたすら入る。

 

2月27日(土)

インターネットの迷子猫専門の掲示板に改めて情報を掲載。トレイルカメラを買いたいと思う。

 

2月28日(日)

行政の路上死の確認。情報がたくさん入る。本猫確認。

 

3月1日(月)

トレイルカメラ使用開始。同時に目撃情報の地域の防犯カメラの有無を確認。

 

3月2日(火)

家の近くで目撃情報が。この後一晩粘るも出会えず。

 

3月3日(水)

トレイルカメラは3台になり、折込チラシも新たに用意、少し違うゾーンを巡回中にトランっぽい子に遭遇。その後結局会えず、家の周りで張り込んでいた時に自宅から半径50メートルの範囲、前から見ると閉まった、後ろ地面近くが破損して猫が入れる倉庫の裏でトランと遭遇!!!!落ち着いて近づき捕獲器やカメラを3台設置。私は2メートルの距離でトランのお顔も確認できました。慌て追いかけてもいけないので、静かにして捕獲成功。

 

はらへったにょ。

 

 

長かった。本当に長かったです。そして、出会った人がみんなとてもいい人だった。そして、寒かった。冬が日に日に春に向かっていくのを肌で感じました。ご家族皆さんとてもやつれて、お疲れさまでしたという感じです。私が仔猫で保護したトランを大切に大切に育ててくれた里親様、これからもよろしくお願いします。

 

脱走は探し方を考えるのではなく、脱走させないことを考える。自分も含めて勉強になった21日間でした。